改訂新版 世界大百科事典 「フォス」の意味・わかりやすい解説
フォス
Lukas Foss
生没年:1922-
ドイツ生れのアメリカの作曲家,指揮者。1937年渡米,カーティス音楽学校で学び,さらにクーセビツキーに指揮,ヒンデミットに作曲を学んだ。53-62年カリフォルニア大学ロサンジェルス校作曲科教授,63-70年バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団音楽監督,72年よりイスラエル交響楽団指揮者など各地での指揮活動を通じて,20世紀音楽の紹介に努めている。初期の新古典主義的作風を示す作品として,カンタータ《大草原》(1942)があり,調性を捨てセリーや管理された偶然性を用いる50年代以降の作品に,ソプラノと管弦楽のための《タイム・サイクル》(1960),室内楽のための《エコイ》(1963),テープ音を用いる《チェロ協奏曲》(1966)などがある。
執筆者:小場瀬 純子
フォス
Johann Heinrich Voss
生没年:1751-1826
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報