フルニエ

百科事典マイペディアの解説

フルニエ

フランスのチェロ奏者。パリに生まれ,はじめピアノを学ぶがポリオのため右足の自由を失い,チェロに転向。パリ音楽院に学び,1924年パリでデビュー。1936年以来世界各国で演奏しシゲティプリムローズティボーコルトーバックハウスらと共演,名声を高めた。1941年−1949年母校教授。レパートリーはJ.S.バッハから同時代作品まで幅広く,ルーセルマルティヌー,F.マルタンプーランクなどに協奏曲ソナタを献呈されている。典雅でニュアンスに富む演奏が特徴。1954年に初来日。フルニエを筆頭にA.ナバラ〔1911-1988〕,トルトリエ,M.ジャンドロン〔1920-1990〕らが演奏活動を続けた時期は,フランス・チェロ界の黄金期でもあった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フルニエ
ふるにえ
Pierre Fournier
(1906―1986)

フランスのチェロ奏者。パリ生まれ。初めピアノを学んだが、9歳のとき小児麻痺(まひ)にかかって右足が不自由となったためチェロに転向。パリ音楽院卒業の翌1924年パリでデビュー。独奏・室内楽でしだいに頭角を現し、30年代中ごろにはヨーロッパにおける名声を確固たるものにした。48年アメリカにデビュー、54年(昭和29)初来日。気品のある音色と典雅で風格のある演奏スタイルで知られ、バッハやベートーベン演奏に高い境地を示した。ピアノのシュナーベル、バイオリンのシゲッティと組んだ三重奏、ピアノのケンプと組んだ二重奏は、第二次世界大戦後の室内楽復興の足掛りともなった。バイオリン奏者のジャン・フルニエJean F.(1911― )は実弟。

[岩井宏之]

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世界大百科事典 第2版の解説

フルニエ【Pierre Fournier】

1906‐86
フランスのチェロ奏者。パリ音楽院で学び,1924年パリでデビュー。その後ドイツをはじめヨーロッパ各地で演奏し名声を高めた。卓越した技量に加え,美しい音色,高雅な気品と端正な表現を特徴とする彼の演奏レパートリーは,ベートーベン,ブラームスから近・現代の作曲家に及び,マルタン,マルティヌー,プーランクらがその作品を彼にささげている。また室内楽の領域でも好評を博した。48年アメリカにデビュー,その後も世界各地で活躍し,日本へは54年初来日。

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