ブジュンブラ(読み)ぶじゅんぶら(英語表記)Bujumbura

デジタル大辞泉 「ブジュンブラ」の意味・読み・例文・類語

ブジュンブラ(Bujumbura)

ブルンジ共和国最大都市。旧称ウスンブラ同国西部、タンガニーカ湖の北東岸に面し、港をもつ。コーヒー綿花などを産出。19世紀末にドイツ領東アフリカ駐屯地として建設され、政庁が古都ギテガから遷された。1962年の独立後も首都だったが2019年にギテガに遷都人口、行政区49.7万(2008)。

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精選版 日本国語大辞典 「ブジュンブラ」の意味・読み・例文・類語

ブジュンブラ

(Bujumbura) アフリカ中東部、ブルンジ共和国の首都。タンガニーカ湖の北東端に臨む。旧称ウスンブラ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ブジュンブラ」の意味・わかりやすい解説

ブジュンブラ
ぶじゅんぶら
Bujumbura

アフリカ中央部、ブルンジ最大の都市。タンガニーカ湖の北東岸に位置する。人口32万1000(1999推計)。2018年12月ギテガGitegaに遷都されるまで首都であった(一部機関はブジュンブラに残る)。コーヒー、ワタなどの農産物の加工や、ビール、セメントせっけん、靴などの工業が立地する。湖上交通によってタンザニアキゴマと結ばれ、そこを中継地としてインド洋岸のダルエス・サラームと経済的に連結している。コンゴ民主共和国(旧、ザイール)との経済的結び付きも強く、住民にはかなりの数のザイール人を含む。1880年代にドイツの軍隊の駐屯地として建設され、かつてはウスンブラと称した。緑が豊富な近代都市で、湖畔の観光地としても知られる。ブジュンブラ大学、国際空港がある。

[赤阪 賢]

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改訂新版 世界大百科事典 「ブジュンブラ」の意味・わかりやすい解説

ブジュンブラ
Bujumbura

アフリカ中央部,内陸のブルンジ共和国の首都。人口34万(2004)。タンガニーカ湖の北東端に臨む港町で,大西洋岸を主要貿易ルートとするこの国最大の貿易港として,商工業の中心地をなす。周辺の農業・牧畜生産物の集散地で,コーヒー,綿花,皮革,スズ鉱石などを輸出し,セメント,建設資材,繊維,セッケン,靴,金属製品などの工業も発達している。風光明媚で気候爽涼な高原にあり,観光地としても知られている。19世紀には寒村でウスンブラUsumburaと呼ばれたが,1899年ドイツ領東アフリカの軍隊の駐留基地となり,第1次世界大戦後はベルギーの委任統治領ルアンダウルンディの主都となった。1962年ウルンディがルアンダと分離してブルンジとして独立したとき,名称をブジュンブラに変えて首都となった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブジュンブラ」の意味・わかりやすい解説

ブジュンブラ
Bujumbura

ブルンジ西部,タンガニーカ湖北東岸の都市。旧称ウスンブラ Usumbura(?~1962)。ドイツ領時代に軍の駐屯地として建設され,政治,産業,交通の中心地として発達。ベルギーの国際連盟委任統治領および国際連合信託統治領ルアンダ=ウルンディの首都となり,ブルンジの独立後も 2019年にジテガに移転するまで首都であった。主要産業は繊維,皮革,紙,化学薬品,農産物など。周辺地域では,バナナ,キャッサバ,豆,トウモロコシ,コムギ,綿花などが生産される。輸出入は大部分がタンガニーカ湖の水運を経て,タンザニアなどの港から行なわれる。ブルンジ大学,教員養成学校,放送局などのほか国際空港がある。人口 49万7166(2008)。

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百科事典マイペディア 「ブジュンブラ」の意味・わかりやすい解説

ブジュンブラ

ブルンジの首都。ベルギー領時代はウスンブラと呼ばれた。同国西部,タンガニーカ湖の北東端,標高730mの地にある。港があり同国の貿易,商工業の中心。1899年ドイツ軍の駐留地となり,第1次大戦後ベルギー委任統治領ルアンダ・ウルンディの総督府がおかれ,1962年独立とともに首都となった。49万7166人(2008)。
→関連項目ブルンジ

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