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ブタン butane

翻訳|butane

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブタン
butane

無色,炭化水素ガス特有の臭いのある気体で,炭素原子の結合様式により2種の異性体がある。 (1) n -ブタンまたは正ブタン  CH3CH2CH2CH3 。湿性天然ガス,ガソリン,石油の分解生成物などに含まれる。沸点-0.5℃。工業用燃料に使われ,またガソリンの蒸気圧を変えたり,オクタン価を高めるために添加される。水蒸気,酸素などと反応させるか熱分解するかして,合成ガス,都市ガスなどにも利用する。ブテンまたブタジエンなどの石油化学製品の原料にも使われる。 (2) イソブタン  (CH3)3CH 。湿性天然ガス石油分解ガス中に含まれる。沸点-11.73℃。イソパラフィン類の製造原料に,液化したものはガスライター用,工業用燃料に用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

ブタン

炭素数4のメタン系炭化水素C4H1(/0)。n‐ブタンとイソブタンの2異性体がある。n‐ブタンCH3(CH22CH3は無色の気体,融点−138℃,沸点−0.5℃。
→関連項目発泡剤

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世界大百科事典 第2版の解説

ブタン【butane】

炭素数4個のアルカン(脂肪族鎖式飽和炭化水素)。化学式C4H10。2種の異性体がある。n‐ブタン(IUPAC名は単にブタン)CH3CH2CH2CH3は正ブタンとも呼ばれ,沸点-0.50℃,イソブタン(IUPAC名は2‐メチルプロパン)(CH3)3CHは分枝状アルカンの最も簡単なもので,沸点-11.73℃である。天然ガスの一成分として産し,また原油中に溶存し,石油精製における蒸留ガスに含まれる。重質油の熱分解(クラッキング)あるいは接触改質(リフォーミング)の際に副生する。

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大辞林 第三版の解説

ブタン【butane】

炭素数四個のアルカン。化学式 C4H10 直鎖状のノルマルブタンと枝分かれのあるイソブタンとがあり、ともに常温では気体。天然ガスや石油分解ガスに多量に含まれる。液化しやすく、液化石油ガス( LPG )として燃料などに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ブタン
ぶたん
butane

アルカンのうち炭素4個のもので直鎖状のn‐ブタンと、枝分れしたイソブタンの2種の異性体がある。普通、ブタンというとn‐ブタンをさす。n‐ブタンは天然ガス中に存在する。また石油のクラッキングによっても得られる。容易に液化し、また炭化水素系溶剤によく溶ける。液化石油ガスLPG)の成分として燃料に用いられるほか、ゴムの製造に用いられる。高温では麻酔性がある。
 イソブタンは湿性天然ガス、石油分解ガス中に含まれるが、n‐ブタンの異性化によっても得られる。燃料のほか、脱水素によるイソブチレンの製造などに用いられる。[佐藤武雄]

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