ブル島
ぶるとう
Pulau Buru
インドネシア東部、モルッカ諸島の島。バンダ海北部に位置する。面積8806平方キロメートル。サンゴ礁に囲まれた山がちの島で、中央部に最高峰のトマフー山(2430メートル)がそびえる。降水量が多く密林が広がるが、有用材も多い。木材のほか、アプ川流域では樹脂、タバコ、サゴヤシ、コショウ、コーヒー、カカオなどを産する。住民はアルトール人である。中心都市は北東岸のナムレアで、同国の政治犯の拘置所がある。
[上野福男]
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ブル‐とう〔‐タウ〕【ブル島】
《Pulau Buru》インドネシア東部、モルッカ諸島の島。バンダ海北部に浮かぶ。密林に覆われ、サンゴ礁に囲まれる。オランダ統治以前、ティドレ島、テルナテ島を支配したスルターン王国の勢力下にあった。黒檀、コショウ、コーヒー、チークなどを産する。中心地は北東岸のナムレア。スハルト政権下で多くの政治犯が送られた拘置所がある。
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ブル島
ブルとう
Pulau Buru
インドネシア,マルク (モルッカ) 諸島中部の島。東方のセラム島とともにバンダ海とセラム海とを分ける。山地が多く,主産物は木材。海岸にはサンゴ礁が発達。ジャワ島の過剰人口が移住する対象地の一つ。 1965年の九・三〇事件の政治犯収容所があった。面積 9500km2。人口約2万。
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