セラム島(読み)せらむとう(英語表記)Seram Poelau

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セラム島」の意味・わかりやすい解説

セラム島
せらむとう
Seram Poelau

インドネシア東部、モルッカ諸島南部の島。セラム海とバンダ海との間に位置する。面積1万7658平方キロメートル。東西に細長く山がちな地形をなす。大部分密林に覆われ、ゴクラクチョウオウムウミツバメなどの鳥の生息で知られる。特産物としてダマル樹脂があり、そのほか米、コプラサゴヤシなどを産出鉱物資源にも恵まれ、北東部の中心地ブラ付近には油田があり、ほかにニッケルボーキサイト鉄鉱石なども産出する。島の中央部には最高峰のビナイジャ山(3019メートル)がそびえる。

[上野福男]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「セラム島」の意味・わかりやすい解説

セラム島
セラムとう
Pulau Seram

インドネシア,マルク (モルッカ) 諸島中央部にある島。北東岸を除くと全体に山が多く,最高峰はママーラ山 (3019m) 。熱帯雨林が発達する。イネトウモロコシ,芋類,サゴヤシが栽培され,狩猟漁業が行われる。アンボン材と呼ばれる多瘤の硬質材,樹脂,コプラなどを輸出。タバコ,コーヒーのプランテーション農場もあり,北東部のブラには小油田がある。主要港は南岸中部のアマハイ。面積1万 8600km2。人口約 16万。

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