中生代ジュラ紀の初めから白亜紀の終りにかけて栄えた飛行性の爬虫類で,翼竜目の1属。進歩した翼竜類の翼指竜亜目Pterodactyloideaに属し,白亜紀の後半に出現した,最後の翼竜ともいえる。アメリカのカンザス州の化石は有名で,翼幅7m以上で,超大型翼竜に属する。胴体はその割に小さい。歯はなく,顎骨はくちばし状に長く,頭骨の後部も同様に後方へ伸びている。頭骨全長は脊椎骨の全長より長い。前肢は第4指が発達し,強大な翼をつくっている。第1~3指は小さく鉤(かぎ)状指となる。翼を支えるため肩甲骨と胸骨は大きい。後肢は小さい。第5指は退化し,第1~4指はほぼ同じ大きさで,休むときに翼手類のように体を岩などにつるすはたらきをしたと考えられる。物理的に強大な翼を動かす力はなく,飛び方は滑空が主で,水面下の魚類などをすくいあげるようにして捕獲したものと考えられている。
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執筆者:長谷川 善和
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学◆Pteranodon
北米,特にカンザス州の白亜系(Niobrara層)から産する翼竜類。翼開張6~8m。頭骨が大きく,吻(ふん)部が前方へのび,歯を欠く。頭骨の後方に長く突出した部分がある。尾は短い。翼は第4指で支えられた皮膜からできている。翼の付け根は強固な肩帯につながっている。肩帯のつく部分の椎骨はいくつかが癒合して特殊な形態をしており,ノタリウム(notarium)と呼ばれ,ここには肩甲骨のはまりこむ関節窩(か)がある。Pteranodonは「歯のない飛行するもの」の意。
執筆者:岡崎 美彦

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