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ヘリオス Hēlios

翻訳|Hēlios

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヘリオス
Hēlios

ギリシア神話の太陽神。ティタンのヒュペリオンテイアの子で,月女神セレネおよび曙女神エオスの兄弟。オケアノスの娘ペルセイスと結婚して,息子アイエテスと娘キルケパシファエらをもうけ,またこれもオケアノスの娘クリュメネにはファエトンヘリアデスたちを産ませた。4頭の馬に黄金の戦車を引かせ,日ごと空を東から西に横切り,日没時にオケアノスに入り,世界を取巻くこの大洋の流れの上を馬車ごと黄金の巨大な盃に乗って航行し,また東に戻るとされ,この神の目からは,地上のいかなる事件も隠すことはできないと信じられた。ファエトンに馬車を貸し,世界に火災を発生させた話は有名。ローマではソルと同一視され,のちにはアポロンと混同されるようになった。

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デジタル大辞泉の解説

ヘリオス(Hēlios)

ギリシャ神話で、太陽の神。毎日、4頭立ての馬車で天空を東から西に横切り、夜の間に黄金の杯で大洋オケアノスを航海して、東に戻ると考えられていた。

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百科事典マイペディアの解説

ヘリオス

ギリシア神話の太陽神。曙女神エオス,月神セレネの兄弟,キルケ,ファエトンの父。4頭立ての黄金の戦車を駆り,東から上って西に沈み,オケアノスの流れを黄金の杯に乗って戻ると考えられた。
→関連項目太陽崇拝ヒュペリオン

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デジタル大辞泉プラスの解説

ヘリオス

デンマークの作曲家カール・ニールセンの管弦楽曲(1903)。原題《Helios Overture》。エーゲ海に日が昇る情景に感動して作曲されたといわれる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ヘリオス【Hēlios】

ギリシア神話の太陽神。ティタン神ヒュペリオンHyperiōnの子で,曙の女神エオスと月の女神セレネの兄弟。キルケ,ファエトンの父。毎朝,四頭立ての戦車に駕して東の宮殿を出,天の穹窿(きゆうりゆう)を横切って,夕方,西の涯に到着,ついで夜のうちに黄金の杯に乗ってオケアノスの流れを航行し,東の宮殿に帰りつくと考えられた。信仰の対象とされることはまれであったが,ロドス島民だけは熱心に彼を崇拝し,前3世紀にはロドス港の入口に古代世界の七不思議に数えられる巨大な太陽神像が立っていた。

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大辞林 第三版の解説

ヘリオス【Hēlios】

ギリシャ神話の太陽神。毎日四頭立ての戦車を操り、天空を東から西へ横切り、夜間には黄金の杯に乗って大地のまわりを流れる大河オケアノスの流れを渡り東へ戻るという。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヘリオス
へりおす
Helios

ギリシア神話の太陽神。ティタン族のヒペリオンとテイアの子。月の女神セレネと曙(あけぼの)の女神エオスの兄弟。オケアノスの娘ペルセイスと結婚し、アイエテス、キルケ、パシファエなどを得たが、さらに妾腹(しょうふく)によってもファエトンなど多くの子を得た。ヘリオスは、毎日四頭立ての馬車を駆って天空を東から西へ渡り、夜間黄金の鉢に乗ってオケアノスの流れを東の地へ戻るとされた。また天空を通過するときすべてを眼下に見下ろすところから、誓いの証人ともされた。しかしヘリオス信仰は、これを守護神とするロードス島を除き、ギリシアではあまり盛んではなかった。ローマ神話のソールと同一視される。[丹下和彦]

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世界大百科事典内のヘリオスの言及

【ウマ(馬)】より

… ところでこの馬に引かれた戦車に関連して,おそらくインド・ヨーロッパ語系の民族の移動とともに広まった神話が,広く旧大陸には分布している。すぐ思い出されるのはギリシア神話で,天馬があけぼのの女神エオスの車を引き,ファエトンが太陽神ヘリオスの二輪車を御し,天神ゼウスによってうたれる物語であろう。《リグ・ベーダ》でも,英雄神であるインドラは,2頭の名馬の引く戦車に乗って空を駆け,火の神,かつ太陽神であるアグニも輝く車に乗っている。…

【キルケ】より

…ギリシア神話の女神。太陽神ヘリオスの娘で,伝説的なアイアイエAiaiēという島に住み,魔法に長じていた。ホメロスの《オデュッセイア》によれば,オデュッセウスとその部下たちがこの島に着き彼女の館を訪れたとき,彼女は部下たちに魔法の酒を飲ませて豚に変えた。…

【ファエトン】より

…ギリシア神話で,太陽神ヘリオスの子。その名は〈輝く者〉の意。…

※「ヘリオス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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