ヘルメット(英語表記)helmet

翻訳|helmet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

防御用につくられた帽子一種。 11世紀頃,騎士が金属製の板と皮革で頭,口,をおおう防具を用いたのが起源。一般には建設作業やオートバイ乗車の際の事故防止のために用いる。最近では合成樹脂製のものが普及し,工場鉱山の労働者,消防士警官,スポーツ選手にも使用されているが,これらは一般に保安帽と呼ばれている。

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デジタル大辞泉の解説

頭部を危険から守るための、金属やプラスチック製などの兜(かぶと)形の帽子。
暑さを防ぐための布張りの帽子。トーピー。

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百科事典マイペディアの解説

本来は中世の騎士が用いた(かぶと)をさすが,現在では工事,オートバイなどの運転等に際して頭部を保護する強化プラスチック製の安全帽と,熱帯地方でかぶる防暑用の帽子をいう。防暑用ヘルメットコルクにした布張りで,軽く,クラウン(帽子の山の部分)に空間を残して風通しよく作られている。

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パラグライダー用語辞典の解説

オートバイ用の物との大きな違いは視界が広く保たれている事である。材質は安価なものがFRP、高価なものはカーボンなどが使われている。オープンタイプとフルフェイスタイプがあり、安全性では勿論フルフェイスタイプである。ただし、フルフェイスは視界が狭まり、外部からの音も聞き取りにくい事もあるため、初心者が使用する場合は、ヘルメットに内蔵スピーカーを入れるなどトランシーバーによる誘導が聞き取りやすくなるような工夫が必要かもしれない。

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世界大百科事典 第2版の解説

本来の意味は中世の騎士が用いた兜(かぶと)で,頭部を防護する武具を指すが,現在では工事,オートバイ等の運転,スポーツ等の際に頭部を防護するための安全帽をもいう。丈夫で軽い強化プラスチック製が多い。武具としてのヘルメット(兜)は鉄砲出現により一時戦場から消えたが,第1次大戦中に鋼鉄製のヘルメット(鉄帽)が砲弾破片や低速の弾丸に対して有効であることが認められ,フランス軍を先頭イギリス軍,ドイツ軍などが競ってこれを採用,その後参戦したアメリカもイギリスから購入して装備した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

帽子の一種。起源は4500年前にシュメール人兵士がかぶっていたという記録があるが、11世紀ごろの騎士のヘルメットは頭や顔全体を覆う金属製で、内装がないために打撃は直接頭骨に加えられた。それに対し、日本の兜(かぶと)は革製の内張りが緩衝の役目を果たしていた点で優れている。第一次世界大戦の塹壕(ざんごう)戦で、兵士の頭を弾丸から保護するために鉄兜が発達し、第二次大戦でも役だったことから、戦後、産業用に移行して、さらにオートバイ用、野球用へと普及した。構造はいずれもプラスチック製の殻体(かくたい)、着装体(ハンモック)、あご紐(ひも)よりなり、オートバイ用はさらに帽体内に発泡スチロール製の衝撃吸収ライナーを装入してある。たとえばオートバイ用の場合、頭部への打撃、つまり衝撃エネルギーは、帽体がへこんだり路面を滑ることによって何%か吸収され、さらにライナーの独立気泡が圧潰(あっかい)、復原することにより何%か吸収されて軽減される仕組みとなっている。最近では自転車用、通学用ヘルメットもJIS(ジス)として制定され、将来は大地震などの際の防災用ヘルメットとしても普及の段階にある。

[志賀四郎]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (helmet)
① 鉄やプラスチック製の、頭を衝撃などから保護するための鉄兜(てつかぶと)形をした帽子。
※大英游記(1908)〈杉村楚人冠〉本記「雲突くばかりの大男で、ヘルメットに八字髭頗る儼(いかめ)しいが」
② 「ヘルメットぼう(━帽)」の略。《季・夏》
※不言不語(1895)〈尾崎紅葉〉七「鐔濶(つばひろ)の兜帽(ヘルメット)を召したるまま」

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