ベロア

百科事典マイペディア「ベロア」の解説

ベロア

(1)毛織物一種。本来フランス語でビロードのことをさすが,一般にはビロードに似た織物をいう。密に織った紡毛織物を毛羽立てて仕上げたもので,柔らかく光沢に富み,コート,婦人子ども服などにする。またフェルトを起毛したベロアもあり,帽子用にする。(2)スエードに比べ毛並みがあらく,起毛した毛足の長いなめし革をいう。主として成牛皮を使用。用途はスエードに同じ。
→関連項目皮/革紡毛織物ワラビー(靴)

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デジタル大辞泉「ベロア」の解説

ベロア(velour)

毛足が長く柔らかで光沢のある織物。コート・帽子などに用いる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ベロア」の解説

ベロア
velours

布地の名称。次の2義がある。 (1) ビロードのように毳 (けば) 立ち,光沢のある厚地の柔らかくじょうぶな毛織物。コート,ジャケット用。 (2) ビロードのようなフェルトの一種。おもに帽子用。

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精選版 日本国語大辞典「ベロア」の解説

ベロア

〘名〙 (velour)⸨ヴェロア⸩ 毛足が長く柔らかで光沢のある織物。コート、掛布、化粧用パフなどに用いられる。
※大阪の話(1934)〈藤沢桓夫〉三「だいぶ着古した黒のヴェロアを」

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世界大百科事典 第2版「ベロア」の解説

ベロア【velours[フランス]】

本来ビロードを意味するが,ビロードの風合に近い織物に対して用いる。(1)毛足の短い経パイル織物で,絹,綿,化学繊維で作られ,服地およびインテリア用に使われる。(2)ビロードに似た厚手の,なめらかな毛羽の立った紡毛織物。ふつう,綾織または繻子織(しゆすおり)で,製織後,縮絨(しゆくじゆう)起毛により毛羽を十分に立てる。なお,ベロア仕上げとは,毛織物の表面を均一に起毛し,毛刈りを均一にする仕上法をいう。

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世界大百科事典内のベロアの言及

【ブロード・クロス】より

…仕上げの際,相当収縮させるため織上げ幅を広くするのでこの名がある。したがって現在では,縮絨起毛を施すタイプの毛織物,メルトン,ベロア,ビーバー,モッサなどの名称で知られる種類の織物はすべてブロード・クロスと呼ばれている。 ブロード・クロスはまた,ポプリンに似た綿織物をいう。…

※「ベロア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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