ベーキングパウダー(英語表記)baking powder

翻訳|baking powder

デジタル大辞泉 「ベーキングパウダー」の意味・読み・例文・類語

ベーキング‐パウダー(baking powder)

膨らし粉」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ベーキングパウダー」の意味・読み・例文・類語

ベーキング‐パウダー

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] baking powder ) パン菓子などのたねをふくらませるための膨脹剤。ふくらし粉パウダー
    1. [初出の実例]「メリケン粉を大匙十杯にベーキングバウダー即ち焼粉を軽く一杯の割で交ぜて」(出典:食道楽‐夏(1903)〈村井弦斎〉一七四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ベーキングパウダー」の意味・わかりやすい解説

ベーキングパウダー
baking powder

菓子などを作るときに用いる膨張剤。ふくらし粉ともいう。パンの生地を膨張させるにはふつうイーストが用いられるが,生地に加える副材料などの関係でイーストの使用が適さぬ場合の膨張剤として考案された。おもに重曹に重酒石酸カリウムや炭酸アンモニウムなどを配合したもので,それらを単独で使用した場合に生じやすい苦みや臭みなどを除き,使いやすいものに作られている。生地に練り込んで焼くと,加熱によって炭酸ガスが発生し,これが無数の小さな気泡となって生地をふくらませる。蒸し菓子に用いられるイスパタは,イーストパウダー略称で,重曹,焼きミョウバン,デンプンなどを配合してある。なお,《料理塩梅(あんばい)集》(1668)にはカステラをつくるのに,〈玉子汁におふし粉を入,こね……〉という記事がある。この〈おふし粉〉はふくらし粉であることはほぼ確実だが,残念ながらその実態は明らかでない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ベーキングパウダー」の意味・わかりやすい解説

ベーキングパウダー

ふくらし粉。重曹に重酒石酸カリウム,炭酸アンモニウムなどを混ぜたもの。加熱によりガスを発生する性質をもつ。パンなど食品の膨張剤として用いる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

栄養・生化学辞典 「ベーキングパウダー」の解説

ベーキングパウダー

 膨化剤主成分炭酸水素ナトリウム

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のベーキングパウダーの言及

【起泡剤】より

… 発泡剤としてプラスチック,コンクリートなどの成形時に添加するものの多くは,加熱時に窒素,二酸化炭素,アンモニア,水蒸気,酸素,水素等を発生するものである。発泡ゴム,発泡プラスチックには炭酸水素ナトリウム,炭酸アンモニウム,酢酸アミル,ジアゾアミノベンゼンなどが,また泡ガラスには炭酸カルシウムが,食品工業でパンの製造には炭酸水素ナトリウムと酒石酸を主成分とするベーキングパウダーなどが用いられる。発泡剤系泡沫消火器(粉末,液体)には硫酸アルミニウムと炭酸水素ナトリウムの混合物が用いられる。…

※「ベーキングパウダー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

一粒万倍日

一粒の種子をまけば万倍になって実るという意味から,種まき,貸付け,仕入れ,投資などを行えば利益が多いとされる日。正月は丑(うし),午(うま)の日,2月は寅(とら),酉(とり)の日というように月によって...

一粒万倍日の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android