ペプチド

化学辞典 第2版「ペプチド」の解説

ペプチド
ペプチド
peptide

一つのアミノ酸のα-カルボキシル基と,ほかのアミノ酸のα-アミノ基とが酸アミド結合を形成している場合,この結合をペプチド結合という.ペプチド結合により形成された化合物がペプチドであり,タンパク質の基本的な構造である.ペプチドが二つのアミノ酸よりなる場合をジペプチド,三つのアミノ酸よりなる場合をトリペプチドといい,多数のアミノ酸よりなる場合をポリペプチドという.ペプチドは,通常,α-アミノ基を有するN末端アミノ酸を左に,α-カルボキシル基を有するC末端アミノ酸を右に書き,C末端アミノ酸のアシル誘導体として名づけられる.すなわち,図のトリペプチドはアラニルグルシルフェニルアラニンである.

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精選版 日本国語大辞典「ペプチド」の解説

ペプチド

〘名〙 (peptide) ペプチド結合でアミノ酸二個以上が結合したもの。二個ならジペプチド、三個ならトリペプチドとなる。ホルモンとして重要な働きがあり、蛋白質の加水分解の途中に生成する。

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百科事典マイペディア「ペプチド」の解説

ペプチド

2個以上の同種または異種のアミノ酸(通常はα‐アミノ酸)の間で,一方のアミノ基の水素原子と他方のカルボキシル基の水酸基とが水分子の形でとれて結合(縮合)した化合物の総称。この結合(−CO−NH−)をペプチド結合という。アミノ酸残基の数が2,3,4,…のものをそれぞれジペプチド,トリペプチド,テトラペプチド,…といい,一般に多数のアミノ酸残基で構成されるペプチドをポリペプチドという。→タンパク質
→関連項目α-ヘリックス加水分解酵素人工ワクチンバソプレッシン

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ペプチド」の解説

ペプチド
peptide

2個以上のアミノ酸分子が,一方のアミノ基と他方のカルボキシル基とから1分子の水がとれて結合した化合物をいう。約 10個以下のアミノ酸から成るものをオリゴペプチド,それ以上のアミノ酸から成るものをポリペプチドという。蛋白質分子はポリペプチドから成る。ホルモン,抗生物質,毒物酵素など,著しい生理作用をもつものが多数知られている。

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栄養・生化学辞典「ペプチド」の解説

ペプチド

 2個以上のアミノ酸がアミノ基とカルボキシル基の間で脱水し,結合してペプチド結合を形成した物質の総称.結合しているアミノ酸の数によって,ジペプチド(アミノ酸2個),トリペプチド(アミノ酸3個),オリゴペプチド(アミノ酸数個から十数個),ポリペプチド(アミノ酸多数)などと区別される.タンパク質はポリペプチドに属する.

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世界大百科事典 第2版「ペプチド」の解説

ペプチド【peptide】

二つ以上のアミノ酸がペプチド結合によって連なった化合物の総称。アミノ酸のアミノ基と隣のアミノ酸のカルボキシル基から1分子の水が除かれて,共有結合するとペプチド結合が生じる。自然界にはさまざまな長さのペプチドがあり,それぞれ特異的な生物活性をもつ。アミノ酸残基の数によってジペプチド(2),トリペプチド(3),テトラペプチド(4)などと呼ばれるが,数個以上をもつものは通常ポリペプチドと総称され,さらに50以上のアミノ酸残基から成るポリペプチドはタンパク質に分類する。

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世界大百科事典内のペプチドの言及

【間脳】より

…その全体の大きさは成人で背側視床の約1/5を占めるにすぎない。しかし,この部では,ドーパミンアセチルコリンノルアドレナリンのような神経伝達物質や,いままでに中枢神経系で認められているほとんどすべてのペプチドが合成されている。またその底部には多種のホルモンを含む脳下垂体が付着し,視床下部の指令によってここから血中にホルモンが放出され,内分泌腺を制御している。…

※「ペプチド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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