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ペルジーノ Perugino, Il

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペルジーノ
Perugino, Il

[生]1445. チッタデラピエーベ
[没]1523. フォンティニャーノ
イタリア,ウンブリア派の画家。本名 Pietro Vannucci。初めフィオレンツォ・ディ・ロレンツォに学んだが,のちフィレンツェに出てベロッキオに師事した。 1481年,教皇シクストス4世に招かれて,ボティチェリギルランダイオらとバチカン宮システィナ礼拝堂側壁の壁画装飾に従事した。このあとの 15世紀最後の 10年間ほどが彼の全盛期で,フィレンツェのサンタ・マリア・マグダレーナ・ディ・パッツィ聖堂の『キリストの磔刑』や『聖ベルナルドゥスの幻視』 (ミュンヘン,アルテ・ピナコテーク) や『キリストの降架』 (ピッティ美術館) などのほか,多数の聖母像を描いた。甘美で感傷的な画風であるが,単純化された人像表現,左右相称構図,清澄な大気あふれる風景描写などは独特で,それらは弟子のラファエロによく継承された。 1500年以後はふるわないが,なお『アポロンとマルシュアス』 (ルーブル美術館) のような優品もある。晩年マントバのイサベラ・デステに仕えたが,ペルジャ近辺でペストで没した。

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百科事典マイペディアの解説

ペルジーノ

イタリアの初期ウンブリア派の代表的画家。本名ピエトロ・ディ・クリストフォロ・バンヌッチPietro di Cristoforo Vannucci。初めピエロ・デラ・フランチェスカに学び,のちフィレンツェでベロッキオに師事,相弟子にレオナルド・ダ・ビンチがいた。
→関連項目オーバーベックシスティナ礼拝堂バルトロメオピントゥリッキョ

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世界大百科事典 第2版の解説

ペルジーノ【Perugino】

1445ころ‐1523
イタリア,ウンブリア派の画家。本名ピエトロ・バンヌッチPietro Vannucci。ペルージア近郊のチッタ・デラ・ピエーベ生れ。ピエロ・デラ・フランチェスカに学び,フィレンツェに出てベロッキオにつき,明快な形と線をこの両画家から受け継ぐ。1481‐82年にローマでシスティナ礼拝堂壁画《ペテロへの鍵の授与》を制作。このフレスコ画は彼の特徴をよく示し,前面に並列的に配された人物像と背景の建築物で大きな空間をつくる,単純で明快な構成法をもつ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペルジーノ
ぺるじーの
Perugino
(1448ころ―1523)

イタリア・ルネサンスの画家。本名はPietro Vannucciだが、ペルージア人を意味するペルジーノが通称となる。まずピエロ・デッラ・フランチェスカの影響を受け、それからフィレンツェでベロッキオの工房に入って修業し、独自の作風を形成する。15世紀末にはペルージアとフィレンツェを拠点に中部イタリア各地で活躍し、多くの注文に応じる人気画家となる。ピエロ・デッラ・フランチェスカやフランドル絵画などの影響による静かな人物と風景、盛期ルネサンス絵画を予見する単純で明快な画面構成、そしてウンブリア出身の画家らしい敬虔(けいけん)な宗教感情などが、彼の絵画の特徴である。彼は弟子たちを使っておびただしい数の壁画や祭壇画、肖像画を制作したが、バチカン宮システィナ礼拝堂の壁画、ペルージアの両替商組合の建物の装飾、ルーブル美術館の『アポロとマルサイアス』や『愛と純潔の戦い』、あるいはウフィツィ美術館の『フランチェスコ・デッレ・オペレの肖像』などが重要である。晩年には人気を失い、ペルージアに引きこもって暮らした。彼はまた、ラファエッロの師としても美術史上にその名を残している。[石鍋真澄]

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世界大百科事典内のペルジーノの言及

【ウンブリア派】より

…すでに13世紀末から14世紀初頭にかけてアッシジのサン・フランチェスコ教会の壁画装飾を中心に新しい絵画の誕生が見られるが,その主体となったのはローマ,シエナ,フィレンツェの画家たちであり,真に土地柄を反映したウンブリア固有の画風形成が始まるのは15世紀に入って,ボンフィーリBenedetto Bonfigli(1420ころ‐96),カポラーリBartolomeo Capolari(1420ころ‐1509)による生地ペルージアを中心とした制作活動からである。ペルジーノに至って確かな造形形態に温雅で感傷的な表現を漂わせたウンブリア派の様式が確立される。続くピントゥリッキョは華やかな色彩による物語描写を,シニョレリは人体の動態表現を発展させた。…

※「ペルジーノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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