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ペルテス病 ペルテスびょう Perthes' disease

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ペルテス病
ペルテスびょう
Perthes' disease

若年期変形性骨軟骨炎。扁平股などの別称もある。大腿骨骨頭の血行障害によって壊死を起す。壊死は自然治癒するが,経過中に骨頭が外側に偏位する結果,放置しておくと内反股を生じ,将来的に変形性股関節症を起すこともある。

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デジタル大辞泉の解説

ペルテス‐びょう〔‐ビヤウ〕【ペルテス病】

大腿骨(だいたいこつ)骨頭が壊死(えし)を起こし、扁平になる病気。腰の関節の痛み、跛行(はこう)などの症状がみられ、男児に多い。名はドイツ整形外科医ペルテス(G.C.Perthes)にちなむ。若年性変形性骨軟骨炎。

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家庭医学館の解説

ぺるてすびょう【ペルテス病 Perthes Disease】

[どんな病気か]
 大腿骨(だいたいこつ)(ももの大きくて長い骨)の上端の膨(ふく)らんだ部分を骨頭(こっとう)(大腿骨頭(だいたいこっとう))といいますが、なんらかの理由でこの部分の血行が悪くなり、腐っていく(壊死(えし)する)病気です。
 3~8歳の活発な、小がらな男の子に多くみられます。
[症状]
 脚(あし)を引きずって歩き(跛行(はこう))、股関節(こかんせつ)、大腿(太もも)、膝(ひざ)に痛みがおこります。股関節の動きも悪くなり、症状が進むと、悪いほうの脚は細く、短くなります。
 X線写真でみると、大腿骨頭が平たくつぶれたり、欠けたように変形しています。MRI検査は、子どもの関節軟骨の状態もよくわかり、ペルテス病の治療に役立ちます。
[治療]
 治療せずに放置し、体重をかけて歩いていると、壊死した骨頭はどんどんつぶれて、変形がひどくなります。
 しかし、ペルテス病では、発病後1年半くらいたつと、骨頭への血行が再び始まり、壊死した骨が自然にもとのように回復してきます。
 そこで治療としては、骨が正常な状態に回復されるまでの間、壊死したやわらかい骨頭が変形をしないように、体重を悪い脚にかけない(免荷(めんか))ことがたいせつになります。
 また、股関節の動きが悪いので、まず入院して脚を牽引(けんいん)し、動きがよくなったら、股関節の装具(西尾式)をつけて歩かせます。
 この装具は、股関節をやや開いた位置にして、骨頭を骨盤(こつばん)の受け皿(臼蓋(きゅうがい))の中にしっかり入れ込んでおき、さらに支柱で体重を支えて、股関節の負担を軽くするものです。
 装具の装着により、教室でいすに座ったり、松葉づえなしで走ったり、階段の昇降ができるようになります。また、サッカーなどもできるようになります。
 装具を装着している期間は約1年半で、装具をとった後、半年間は軽い運動や水泳、サイクリングなどを行なわせます。
 10歳以上の子どもで、骨頭の変形がひどく、股関節のはまり具合いが悪い(亜脱臼(あだっきゅう))ときは、大腿骨の骨切り術を行ないます。

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大辞林 第三版の解説

ペルテスびょう【ペルテス病】

大腿骨だいたいこつ骨頭の先端が壊死えしにおちいり、つぶされて扁平になる病気。跛行はこう、疼痛を伴い、外転・回旋運動が障害される。ドイツの外科医ペルテス(G. C. Perthes1869~1927)にちなむ名。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ペルテス病
ぺるてすびょう

代表的な骨端炎の一つで、成長期にある小児股(こ)関節に発症し、大腿(だいたい)骨頭が無腐性の壊死(えし)をおこして扁平(へんぺい)になる疾患をいい、扁平股(こ)ともいう。1910年ドイツの整形外科医ペルテスGeorg Clemens Perthes(1869―1927)が若年性変形性骨軟骨炎として初めて記載したが、別に同年、アメリカのレッグとフランスのカルベも報告しており、レッグ‐カルベ‐ペルテス病Legg-Calv-Perthes diseaseともよばれる。
 徐々に発症してくる慢性疾患で、男児に多く3歳から12歳にわたってみられるが、4~7歳が好発年齢である。初発症状は股関節部や膝(しつ)関節部にみられる痛みと跛行(はこう)(足を引きずって歩く)であるが、成人の大腿骨頭壊死とは異なり、最終的には修復されて疼痛(とうつう)も消失する。しかし、放置すればいろいろな変性を残して変形性関節症の原因となる。他覚的には、股関節の外転と下肢を内側にひねる内旋が十分にできない。大腿骨頭にかかる負担を軽くする外転免荷装具などを1年前後つけ、その後1年くらい経過を観察する。なお、亜脱臼(だっきゅう)をおこしてくる予後の悪い症例に対しては大腿骨骨切り術などを行うこともある。[永井 隆]

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世界大百科事典内のペルテス病の言及

【虚血性骨壊死】より

…原因不明のものは特発性骨壊死idiopathic necrosisと呼ばれる。これには成人の特発性大腿骨頭壊死,ペルテス病(小児大腿骨頭壊死),膝特発性壊死(高齢者大腿骨内顆関節面の病変),キーンベック病(成人月状骨壊死),ケーラー病(小児の足の舟状骨病変),フライバーグ病(第2ケーラー病ともいわれ,思春期の第2中足骨頭の病変)などがある。成人の特発性大腿骨頭壊死は1960年以降症例が急増し,アルコール愛飲,肝臓障害との関連が検討されている。…

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