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ホリゾント Horizont

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホリゾント
Horizont

英語ではサイクロラマ cycloramaという。ドイツで発明された舞台装置の一つ。舞台奥を半円状の灰色の壁として,これにさまざまな照明を当てて天空を表現するもの。装置が簡素化された表現主義や構成舞台で活用された。

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デジタル大辞泉の解説

ホリゾント(〈ドイツ〉Horizont)

地平線水平線の意》近代劇場で、舞台奥に設けられたねずみ色の壁または。主に、空などの背景を照明効果で表現するためのもの。

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百科事典マイペディアの解説

ホリゾント

舞台機構の一つ。20世紀初頭ドイツで開発。舞台後方の明るいねずみ色の壁。空の変化,雲の移動などの照明効果が可能で,舞台奥の広い空間を表現する。内側に湾曲したクッペルホリゾントと,垂直なルントホリゾントとがある。

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カメラマン写真用語辞典の解説

ホリゾント

 スタジオなどで照明がきれいにいくように、傾斜をつけた背景の壁やバックペーパーのことを言う。一般的には真っ白のホリゾントが使われている。なお、ホリゾントの語源は、ドイツ語のHorizont(劇場の舞台奥の布地)と英語のLight(光)からなる和製語。

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世界大百科事典 第2版の解説

ホリゾント【Horizont】

大空を表現するために舞台奥に設けられた明るいねずみ色の壁面。20世紀初め照明設備とともにドイツで開発された。英米ではサイクロラマcycloramaという。ホリゾントを照らす照明,すなわちホリゾントライトの効果により無限に広がる天空を舞台背後に表そうとしたものである。普通は舞台を大きく囲むように半円筒形に近い垂直の曲面で作られる。これをルントホリゾントRundhorizont,さらに上部がドームのように湾曲したものをクッペルホリゾントKuppelhorizontと呼んでいる。

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大辞林 第三版の解説

ホリゾント【Horizont】

舞台後方の壁。これに投光・投影して背景を効果的に表現する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホリゾント
ほりぞんと
Horizontドイツ語

主として天空の効果を表現するための舞台設備で、舞台の最奥部に設置された灰色(グレー)の布地または壁面。正しくは「ホリツォント」。このホリゾントと照明設備(ホリゾントライトやエフェクトマシーンなど)を組み合わせて、朝から夜への推移や季節の移ろいから火事や宇宙の銀河まで、多様な照明効果を表現する。イタリア人フォチュニーMariano Fortuny(1871―1949)の考案で、1920年代にドイツの各劇場に設けられた。日本では1924年(大正13)に築地(つきじ)小劇場にクッペルホリゾントが初めて設置された。
 (1)クッペルホリゾント Kuppelhorizont 舞台上部が前方にドーム状に湾曲したコンクリートや漆喰(しっくい)などで固定されている。(2)ルンドホリゾント Rundhorizont 垂直半円筒状の布地で巻き取りによるタイプ。英米ではサイクロラマcycloramaという。(3)ホリゾントフラット Horizontflat 日本で一般的に使用されているタイプで、舞台奥に平行または左右両端が多少湾曲した布地で設置する。金属パイプで舞台上部につり上げて移動可能に設備されている。[牛丸光生]

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