夕焼け(読み)ゆうやけ(英語表記)evening glow

  • ゆうやけ〔ゆふ〕
  • 夕焼け evening glow

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日の入りのときに,西方の地平線に近い燃えるような赤紅色に染まる現象。大気中を進む光が空気分子によって散乱されるために生じる。散乱光の強さは波長の 4乗に反比例するため,昼間の大気中ではまず波長の短い紫ないし青色が最も強く散乱され,空が青く見える。しかし日の入りのときは,太陽光は厚い(距離が長い)大気の層を通過しなければならないため,途中で波長の短い紫や青色の光は散乱されてしまい,残った赤色光が観察者の目に入り,空が赤く見える。(→朝焼け

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デジタル大辞泉の解説

日没のころ、西の空が赤く見える現象。昼間よりも太陽光線が大気中を通過する距離が長いため、波長の短い青色光は途中で散乱して届かず、赤色光だけが届くことによる。 夏》「―に向って歩み入る如し/汀女

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百科事典マイペディアの解説

日没時に西の空が赤〜色に染まって見える現象。太陽高度が低いため太陽光線が細塵(さいじん)の多い低層大気を通過して観測者に到達するため,その途中波長の短い青色光が散乱され,波長の長い赤色光の割合が多くなって赤く見えるもの。→朝焼け
→関連項目

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世界大百科事典 第2版の解説

日没のころ西の方の空が真っ赤に染まって見えるのを夕焼けという。地平線に近い方は真っ赤だが,上方へ目をうつすと,から黄となり,高い空は濃い青になっている。夕焼けの起こる原因は,光の散乱である。太陽光が地球大気に入って,地平線に近い所を地面すれすれに進んで来ると,波長の短い光(青い方の光)は人間の目に届くまでに,散乱によってなくなってしまい,波長の長い光(赤い方の光)だけが残るのである。明け方の東の空が赤く見える朝焼けmorning glowの現象も同じ機構で起こる。

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大辞林 第三版の解説

太陽が沈む頃、西の空が赤く見えること。日中よりも太陽光線が大気中を通過する距離が長く、青色光は散乱され、波長の長い赤色光だけが地上に到達するために起こる。 [季] 夏。 ⇔ 朝焼け -空
[句項目] 夕焼けに鎌を研げ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

夕暮れの西方の空が赤系統の色で染まる現象。日没のすこし前に始まり、日没後まもなく終わる。朝や夕方は太陽高度が低く、日光が大気の層を斜めに通過することになり、大気の層が厚くなったのと同じ結果になる。そのため波長の短い青系統の光は散乱されてしまって人の目には届かないこととなり、波長の長い赤系統の光が目に見えることとなる。これが焼けのおこる原因で、その色合いは空中の水蒸気量などで変わり、台風の中心付近では黒みを帯びるという。[平塚和夫]

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世界大百科事典内の夕焼けの言及

【天気】より

…そのため,天気の好悪を判断する天気占いや,天気の変化を読み取る日和見の技術がすこぶる発達した。たとえば,朝焼け,夕焼けといい,朝東の空がいつまでも赤いと,日照りとなる,早く消えると,雨が降るという。また空一面が赤くなると,2,3日以内に雨が降る,夕焼けは,太陽が沈んで西方の赤い色が南の方に回ると晴となる,といった口碑は多い。…

※「夕焼け」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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