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ホロックス Horrocks, Jeremiah

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ホロックス
Horrocks, Jeremiah

[生]1617/1618. ランカシャー
[没]1641.1.13. トクステスパーク
イギリスの天文学者,聖職者。時計職人の子として生れたといわれている。ケンブリッジ大学に給費生として学ぶ (1632~35) 。独学で天文学を学び,教区の副牧師をつとめるかたわら天文観測に従事。 J.ケプラー惑星軌道論に傾倒し,ケプラー理論に基づいてつくられた暦表『ルドルフ表』の改良を志した。なかでも 1639年に初めて金星の太陽面通過の日時を正確に予言したことは有名。また月の楕円運動の不規則性が太陽の影響によるものであり,現在出差と呼ばれている月の周期摂動を明らかにしたことは,その後の天体力学の発展に重要な意義をもつものであった。ほかに木星と土星の摂動,潮汐,諸惑星の視直径,太陽視差などの精密観測を行なった。

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百科事典マイペディアの解説

ホロックス

英国の天文学者。月の運動の理論化を目ざし,軌道運動からの不規則なずれを観測,従来の補正値を改良。また自然落下理論を惑星に適用した。

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世界大百科事典 第2版の解説

ホロックス【Jeremiah Horrocks】

1618ころ‐41
イギリスの天文学者。時計職人の息子としてランカシャーに生まれる。給費生としてケンブリッジのイマヌエル・カレッジに在籍したらしい。天文学を志し,正確な天体観測に熱意を燃やした。チコ・ブラーエの仕事を望遠鏡を使ってさらに強化すること,とりわけ月の運動を理論化することが彼の仕事の目標となった。J.ケプラー,G.ガリレイの影響を受け,とくに後者の自然落下理論を惑星に適用し,すべての惑星は中心たる太陽に向かって〈落ちよう〉とする傾向をもつと考えた。

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