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ホータン

世界大百科事典 第2版の解説

ホータン【Khotan】

中央アジアのオアシス都市。タリム盆地の南辺,崑崙山脈北麓に位置する。現在の中国新疆ウイグル(維吾爾)自治区和田地区の和田市。人口14万(1994)。その大半をウイグル人が占める。漢代以来の中国文献には于闐(寘)(うてん)として記録され,近年には和闐とも写された。ホータン・サカ語文献にはhvatana,hvaṃna,hvanなどとして見え,イスラム文献にはkhotanとして見える。古来,〈崑崙(ぎよく)〉などの名で呼ばれた良質の軟玉(ネフライト)の産地として知られ,またその絹,じゅうたんの生産も名高い。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ホータン
ほーたん / 和田・和
Khotan

中国、新疆(しんきょう)ウイグル自治区のタリム盆地の南辺にあるオアシスの名。崑崙(こんろん)山脈から北流する河川によって灌漑(かんがい)されている。古くから東西交渉路上の要地として有名で、紀元前2世紀、初めて中国史書に登場するころにはすでに相当に繁栄している大オアシスであった。古代のホータンは于(うてん)とよばれ、イラン語系のことばを使うアーリア系住民が住み、ビジャヤ(尉遅(うっち))王家をいただく仏教王国として栄え、特産品の玉(ぎょく)をもって国際的に著名であった。しかし、中央アジアの全域に進行した住民のトルコ化やイスラム教への改宗が、11世紀のホータンでもみられ、東西交渉路が変化したこともあって、単なる一地方の中心にすぎなくなってしまった。現在、自治区の和田地区(所属7県)の中心都市で、人口は16万9998(2000)。[堀 直]

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世界大百科事典内のホータンの言及

【仏像】より

…その北道の石窟でも礫岩質のもろい石質のゆえに石彫は発達せず,塑造を主体とし多くは彩色がほどこされ,金属製や木造のものもある。南道ではホータンにおいてクシャーナ朝が北西インドから勢力を伸長させたとき仏教の造形活動がはじまった。大谷探険隊が将来した金銅仏頭(3~5世紀)は中央アジアでは最も早期の遺品の一つで,パキスタン北部のスワート地方の石仏との類縁が指摘されている。…

※「ホータン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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