ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホーホ」の意味・わかりやすい解説
ホーホ
Hooch, Pieter de
[没]1684頃.アムステルダム?
オランダの風俗画家。石工の息子として生まれた。初め風景画家ニコラス・P.ベルヘムを師としたが,やがて当時流行の旅籠や自警団などの情景を描く。 1653年以降デルフトに滞在し,カレル・ファブリティウスやヤン・フェルメールと接し,特に後者の室内画の影響を受けた。 1654年に画家組合に登録。室内や中庭の家庭的な情景を静かな光,明快な建築的構成によって描いた。 1667年以降アムステルダムに定住。より上流の家庭の情景などを主題に扱ったが,今日オランダ室内画の代表的な画家として評価される作品の多くは,デルフト時代のものである。作品はアムステルダム国立美術館,ルーブル美術館などに多く所蔵されている。
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