ボアイエ(英語表記)Boyer, Jean-Pierre

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボアイエ」の意味・わかりやすい解説

ボアイエ
Boyer, Jean-Pierre

[生]1776. ポルトープランス
[没]1850.7.9. パリ
ハイチの政治家。大統領 (在任 1820~43) 。ムラットの出身。フランスで学ぶ。ハイチ南部の大統領 A.ペティオンが 1818年に,北部の支配者 H.クリストフが 20年に死んだあと,ハイチを統一。 22年には島の東半分を占めるサントドミンゴを征服してハイチ全島の独裁権を握り,20年以上にわたり大統領として政権掌握。しかし,その間島の東半分を占める旧スペイン領はドミニカ共和国として独立,さらにフランスに多額の債務を負ったことと圧政のため,43年には失脚亡命

ボアイエ
Boyer, Charles

[生]1899.8.28. フィジャク
[没]1978.8.26. アリゾナ,フェニックス
フランスの映画俳優。舞台俳優から 1920年映画界に入り,1940年渡米,以後多くアメリカ映画出演主演作品『うたかたの恋』 (1936) ,『ガス燈』 (1944) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボアイエ」の意味・わかりやすい解説

ボアイエ
ぼあいえ
Charles Boyer
(1899―1978)

アメリカの俳優。フランスのフィジアクに生まれる。ソルボンヌ大学を卒業後、コンセルバトアール演劇を学び、1920年に舞台と映画にデビューした。『かりそめの幸福』『リリオム』(ともに1934)などのフランス映画に主演、34年に招かれて渡米。以来都会的な二枚目として多くの恋愛映画に出演し、ブロードウェーの舞台でも活躍した。代表作に『うたかたの恋』(1936)、『歴史は夜作られる』(1937)、『邂逅(めぐりあい)』(1939)、『裏街』(1941)、『ガス燈(とう)』(1944)、『凱旋(がいせん)門』(1948)など。晩年まで映画出演を続けたが、夫人の死のあと睡眠薬自殺を遂げた。

[畑 暉男]

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百科事典マイペディア 「ボアイエ」の意味・わかりやすい解説

ボアイエ

フランス生れ,米国の俳優。パリ大学卒。パリで演劇を学び,1920年舞台俳優でデビュー,1930年映画界に転じた。1934年米国に渡り,ハリウッドの二枚目スターとなった。代表作に《キャラバン》(1934年),《うたかたの恋》(1936年),《歴史は夜作られる》(1937年)のほか,I.バーグマンとの共演の2作《ガス灯》(1944年)と《凱旋門》(1948年)などがある。

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