ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボアイエ」の意味・わかりやすい解説
ボアイエ
Boyer, Jean-Pierre
[没]1850.7.9. パリ
ハイチの政治家。大統領 (在任 1820~43) 。ムラットの出身。フランスで学ぶ。ハイチ南部の大統領 A.ペティオンが 1818年に,北部の支配者 H.クリストフが 20年に死んだあと,ハイチを統一。 22年には島の東半分を占めるサントドミンゴを征服してハイチ全島の独裁権を握り,20年以上にわたり大統領として政権を掌握。しかし,その間島の東半分を占める旧スペイン領はドミニカ共和国として独立,さらにフランスに多額の債務を負ったことと圧政のため,43年には失脚,亡命。
ボアイエ
Boyer, Charles
[没]1978.8.26. アリゾナ,フェニックス
フランスの映画俳優。舞台俳優から 1920年映画界に入り,1940年渡米,以後多くのアメリカ映画に出演。主演作品『うたかたの恋』 (1936) ,『ガス燈』 (1944) 。
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