ボーンマス(その他表記)Bournemouth

翻訳|Bournemouth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ボーンマス」の意味・わかりやすい解説

ボーンマス
Bournemouth

イギリスイングランド南部の都市。単一自治体(ユニタリー unitary authority)。1974年の自治体再編でそれまでのハンプシャー県から分離してドーセット県の一部となり,1997年に単一自治体となった。イギリス海峡に臨む海浜保養地で,西はプール湾に面する。砂浜海岸が約 10kmにわたって続き,プール湾の部分では背後に砂岩質の崖が連続している。1810年頃ドーセットの一名士がここに夏の別邸を建てたことに始まり,19世紀後半,特に 1870年鉄道が通じると急速に発展した。また住宅地としての発展もみられ,気候温暖なため,かつては海外植民地での勤務を終えた官吏などの退職者が余生を楽しむ絶好の場所とされた。詩人パーシー・ビッシュ・シェリーの妻メアリー,その父の思想家ウィリアム・ゴドウィンが埋葬されている聖ピーター聖堂がある。面積 46km2人口 16万3600(2005推計)。

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改訂新版 世界大百科事典 「ボーンマス」の意味・わかりやすい解説

ボーンマス
Bournemouth

イギリス,イングランド南部,ドーセット州東部にある海岸保養都市。1974年まではハンプシャーに属した。地名は〈小河川の河口〉の意で,人口16万3600(2003)。イギリス海峡のプール湾に臨み,温暖な気候と長い砂浜,多く公園に恵まれて海水浴場,避寒地として知られ,ホテル,別荘が多い。このため作家T.ハーディによって〈庭園の中の都市〉と称された。またイギリス南部海岸の中央に位置するため,周辺にあるストーンヘンジなどの観光基地ともなっている。もと小漁村であったが,1810年に最初の別荘が建設されてから急速に発展,70年に鉄道開通,90年には自治都市となった。《フランケンシュタイン》の作者M.シェリーの墓がある。
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百科事典マイペディア 「ボーンマス」の意味・わかりやすい解説

ボーンマス

英国,イングランド南部ドーセット州にあり,イギリス海峡に面する海浜保養都市。19世紀まで小漁村であったが,1870年鉄道が開通して以来の発展は著しく,多くの公園,自然科学博物館美術館など観光施設も整っている。《フランケンシュタイン》の作者M.シェリーの墓がある。18万3491人(2011)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボーンマス」の意味・わかりやすい解説

ボーンマス
ぼーんます
Bournemouth

イギリス、イングランド南部にあるユニタリー・オーソリティーUnitary Authority(一層制地方自治体)の都市。人口16万3441(2001)。イギリス海峡に臨む有名な海浜行楽地。地元の地主ジェルビス卿(きょう)が企画し、19世紀後半、寒村から急激に発展し始め、いまやブライトンに次ぐ南海岸第二の週末行楽地となっている。

[久保田武]

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