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ポインセチア Euphorbia pulcherrima; poinsettia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポインセチア
Euphorbia pulcherrima; poinsettia

トウダイグサ科の小低木で,一名ショウジョウボクメキシコ,中央アメリカ原産であるが,クリスマス用の鉢物または切り花として需要が多いため,西欧諸国や日本でも温室栽培される。日本には明治中期に渡来したといわれる。茎は高さ数m,葉は卵状楕円形ないし披針形で長さ 10~20cmあり,縁に大きな鋸歯がある。茎頂に集って生じる多数の包葉は幅狭く,多くは全縁で美しい緋紅色をし,放射状に並ぶので大きな花のようにみえる。花序を包む小総包の中におしべ1本をもつ雄花数個と,1本のめしべをもつ雌花1個とがある。品種は大変多く,特にアメリカでは古くから改良が行われた。包葉が紅色のもののほか白,黄色などのものもある。花名は,この花をメキシコから持帰ったアメリカの政治家 J. R.ポインセットの名にちなむ。

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デジタル大辞泉の解説

ポインセチア(〈ラテン〉Poinsettia)

トウダイグサ科の常緑低木。高さ2~3メートル。葉は卵状楕円形で、濃緑色。枝先に、朱紅色の(ほう)をもつ小花が集まって咲く。苞が淡黄色などの品種もある。メキシコの原産で、温室で栽培し、鉢植えなどにする。猩猩木(しょうじょうぼく)。 冬》「小書窠も―を得て聖夜/風生

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百科事典マイペディアの解説

ポインセチア

ショウジョウボクとも。メキシコ原産のトウダイグサ科の常緑低木。広披針形で縁に浅い切れ込みがある葉を互生。枝先には狭披針形の切れ込みのない朱赤色の包葉を放射状につけ,その中央に数個〜十数個の花序が水平に並ぶ。
→関連項目トウダイグサ

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世界大百科事典 第2版の解説

ポインセチア【poinsettia】

クリスマスのころに花が咲き,同時に花をとりまく大きな苞葉が真っ赤に色づき花のように美しいトウダイグサ科の常緑低木(イラスト)。ショウジョウボク(猩々木)ともいう。年の暮れに鉢物や切花として広く利用されている。原産地はメキシコ。日本へは明治時代に渡来した。熱帯・亜熱帯地方では高さ5mにもなり,庭木としてよく植えられている。葉は互生し,卵状楕円形で周囲は角ばる。枝葉を傷つけると白色の有毒な乳汁が出る。枝の先端は花枝になり,小さなつぼ形をした花のように見える花序が十数個つき,1個ずつのみつ腺をもつ。

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大辞林 第三版の解説

ポインセチア【Poinsettia】

トウダイグサ科の常緑低木。原産地のメキシコでは高さ5~6メートルになる。葉は互生し、卵状楕円形。冬から春にかけ、枝先の花弁状の苞ほうが鮮紅色に色づき、中央に小花がかたまってつく。苞が黄白色・淡紅色の品種もある。鉢植えとして温室で栽培。猩猩木しようじようぼく[季] 冬。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポインセチア
ぽいんせちあ
poinsettia
[学]Euphorbia pulcherrima Willd. ex Klotzsch

トウダイグサ科の不耐冬性低木。和名ショウジョウボク(猩々木)。メキシコ原産。茎は伸ばせば4~5メートルにもなるが、普通30~50センチメートルの丈に育て、おもに鉢物、まれに切り花として利用する。短日性植物で、12月ころに開花するので、クリスマスの花として広く用いる。葉は卵状楕円(だえん)形または披針(ひしん)形で、やや大きい。短日になると茎頂に花芽を形成して小花を開くが、その周りに展開する包葉が美しく着色し、観賞の対象になる。包葉は普通赤色であるが、桃、淡黄白色などもある。ショウジョウボクの名は、赤色の包葉を猩々(想像上の動物で、サルの一種であるとする)の顔に見立てたもの。品種も多く、低温でも長もちするアンネット・ヘッグ、ダークレッドなどのほか、グートビーア・V‐10やV‐14が広く栽培される。繁殖は挿芽により、鉢上げ後、一度摘心して茎を数本立ちにする。茎が伸びるときは矮化(わいか)剤を散布して丈を適度に抑え、眺めやすい姿に育てる。十分日に当て、冬季は最低8℃以上に保つ。[植村猶行]

文化史

ポインセチアの名は、メキシコの歴史にまつわる。アメリカの初代メキシコ大使ジョエル・ポインセットJoel Robert Poinset(1779―1851)は、メキシコ内乱に介入した責任をとらされ、大使を解任された。帰国の際に花木を持ち帰ったが、その一つに、アメリカの植物学者グラハムがポインセットを記念し、ポインセチア属Poinsetiaを設けた。ポインセチア属は現在はトウダイグサ属Euphorbiaに移されているが、ポインセチアの名は一般名称として残った。[湯浅浩史]

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