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ポーギーとベス Porgy and Bess

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ポーギーとベス
Porgy and Bess

G.ガーシュイン作曲のオペラ。3幕。 D.ヘイワードの戯曲に作曲したもので,1935年ボストンで初演。黒人霊歌や民謡を取入れ,ヨーロッパの伝統を大胆に破った異色のアメリカ的オペラとして評判になり,ニューヨーク,ヨーロッパなどで公演された。『サマータイム』や『くたびれもうけ』の歌はよく知られている。

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百科事典マイペディアの解説

ポーギーとベス

ガーシュウィン作曲のオペラ。1930年代のサウス・カロライナ州チャールストンの黒人街を舞台に,黒人男女の悲恋を描く。米国の小説家・劇作家デュボーズ・ヘイワード〔1885-1940〕の小説《ポーギー》(1925年)を著者とその妻で脚本家のドロシーが劇化した作品をもとに,1934年−1935年に作曲された。

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デジタル大辞泉プラスの解説

ポーギーとベス

アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインの英語による全3幕のオペラ(1935)。原題《Porgy and Bess》。デュボーズ・ヘイワードの小説『ポーギー』に基づく。アメリカ南部の貧民街を舞台に黒人社会を描いた作品。黒人霊歌やジャズの旋律が採り入れられていることで知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ポーギーとベス【Porgy and Bess】

ガーシュウィンがヘイワードDu Bose Heywardの小説《ポーギー》をもとに,1934‐35年に作曲した3幕9場のオペラ。台本はD.B.ヘイワードとドロシー・ヘイワード,作詞はD.B.ヘイワードおよび作曲者の兄のアイラ・ガーシュウィンIra G.。35年9月ボストンのコロニアル劇場で初演,翌月ニューヨーク,ブロードウェーのアルビン劇場で初演。1930年代のサウス・カロライナ州チャールストンの貧しい黒人社会を舞台に,足が悪く気のいい乞食ポーギーと沖仲士の元情婦ベスとの悲恋を描く。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ポーギーとベス
ぽーぎーとべす
Porgy and Bess

アメリカの作曲家ジョージ・ガーシュインのオペラ。全三幕。1935年に完成し、同年ボストンで初演された。アメリカ南部の貧民街に住む黒人たちの生活を描いたデュボーズ・ヘイワードの小説『ポーギー』をもとに、ヘイワード自身と作曲者の兄アイラ・ガーシュインが台本を書いたもので、黒人霊歌の旋律やジャズの手法をふんだんに取り入れているという点で、オペラ史上に独自の地位を築いている。純情な黒人ポーギーは、ならず者クラウンの情婦ベスをかくまって以来恋仲となるが、ベスを取り戻しにきたクラウンと争ったすえに彼を刺殺してしまう。ポーギーは警察に連行され、絶望したベスは麻薬売りの甘いことばに従ってニューヨーク行きの船に乗る。そして、釈放されたポーギーもベスの後を追ってニューヨークに旅立つ。このオペラは全編親しみやすい旋律に彩られているが、ことに漁師の妻クララが歌う「サマータイム」は、のちに世界的なヒット曲となった。[三宅幸夫]

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世界大百科事典内のポーギーとベスの言及

【オペラ】より

…より歌唱的ではあるが,イタリアのマリピエロによる《夜間飛行》も,同時期の十二音の技法による作品である。なお,両大戦間の時期に,アメリカでは黒人霊歌とジャズの語法を取り入れたガーシュウィンの《ポーギーとベス》が成功を博し,イギリスでは折衷主義的な作風ながら劇的効果にすぐれたブリテンの《ピーター・グライムズ》が現れた。 第2次大戦以後のオペラは,新しい作風の展開という点からいえば必ずしも豊かではない。…

【ガーシュウィン】より

…以来,歌曲およびミュージカルとコンサート用のクラシック作品を並行して作曲し,《ピアノ協奏曲ヘ長調》(1925)や交響詩《パリのアメリカ人》(1928)などの名作を書いた。35年にはオペラ《ポーギーとベス》を発表し,アメリカの最初の民族的オペラとして高く評価された。ガーシュウィンの旋律の才能は驚異的なものがあり,その歌曲は1920年代を象徴する作品として古典とみなされている。…

【ジャズ】より

…特にジョージ・ガーシュウィンを筆頭とするポピュラー作曲家は,ジャズの技法を自作に取り入れた。ガーシュウィンの《ラプソディ・イン・ブルー》がその所産であることは明らかだが,黒人オペラ《ポーギーとベス》は,サウス・カロライナ州チャールストン付近に長期滞在して,黒人の音楽と生活を観察したフィールド・ワークの成果といえる。
[ポピュラー音楽とジャズ]
 ジャズが,ティン・パン・アリーTin Pan Alleyと総称されるアメリカの歌謡界に及ぼした影響は,はかり知れぬものがある。…

【ミュージカル】より

…これはミュージカルとしては初めてピュリッツァー賞を与えられた。G.ガーシュウィンは晩年に黒人の生活をリアルに描いた《ポーギーとベス》(1935)を作ったが,全作品を通じて軽快なリズムやものうげなメロディを特徴とする歌を書いた。ワイルはドイツ生れで,ブレヒトと組んで《三文オペラ》などを作っていたが,ナチスを逃れて渡米し,精神分析を素材にした《闇の中の女》(1941)など,それまでのミュージカルがとり上げなかった辛口の物語を扱う作品を残した。…

※「ポーギーとベス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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