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マカベア書 マカベアしょBooks of Maccabees

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マカベア書
マカベアしょ
Books of Maccabees

旧約聖書外典偽典の名称。通常次の4書が知られている。 (1) 『第1マカベア書』 ギリシア語訳のみ伝えられる。シリア王アンチオコス4世エピファネスの即位より,シリアからの独立をなしとげたマカベア家のシモンの死までのユダヤの歴史を述べたもの。 (2) 『第2マカベア書』 キュレネのヤソンによる5巻の歴史書の要約。ギリシア語による前 176頃~161年頃のユダヤの歴史であるが,第1書に比して宗教的色彩が強い。以上 (1) ,(2) 書は旧約外典であり,トリエント公会議はこの2書を正典とした。ウルガタ訳聖書に含まれている。 (3) 『第3マカベア書』 プトレマイオス4世によるエジプトのユダヤ人圧迫を題材とした物語。セプトゥアギンタに含まれる。 (4) 『第4マカベア書』 ほかのマカベア書とは本質的に趣を異にする哲学的色彩の強いもので,「敬虔な理性は情欲を支配する」というストア派の主題を説いている。以上 (3) ,(4) 書は旧約偽典

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世界大百科事典 第2版の解説

マカベアしょ【マカベア書 Books of Maccabees】

旧約聖書外典および偽典中の書の総称。第1から第4まで四つの《マカベア書》があるが,第1と第2がともにマカベア戦争の経緯を記しているという点を除いて,互いに関連はない。4書とも《七十人訳聖書》に属するが,第1と第2は旧約聖書外典に,第3と第4は同偽典に属する(第3を外典に加えることもある)。(1)《第1マカベア書》 アレクサンドロス大王の東征とディアドコイ(後継者)の支配にふれた後,アンティオコス4世の即位に移り,以後ヒュルカノス1世の大祭司即位(前134)に至る約40年のユダヤ・パレスティナの歴史を記した戦記。

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