マクマード基地(読み)マクマードキチ(英語表記)McMurdo Station

デジタル大辞泉 「マクマード基地」の意味・読み・例文・類語

マクマード‐きち【マクマード基地】

McMurdo Station南極ロス島にある米国観測基地南緯77度51分、東経166度40分、同島南端のハット岬に位置する。1955年に建設ロス棚氷上に滑走路があるほか、南極点付近のアムンゼンスコット基地との間は、氷を圧雪した全長約1500キロメートルの道路で結ばれる。露岩上に設けられた基地としては南極最大の規模を誇り、夏季は1000人以上、冬季も約200人が常駐する。

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百科事典マイペディア 「マクマード基地」の意味・わかりやすい解説

マクマード基地【マクマードきち】

南極大陸ロス海南西縁,ロス棚氷(ほうひょう)西端に位置する米国の南極基地。1956年国際地球観測年のために建設された。大型輸送機発着の飛行場もち,大陸に分散する各基地への輸送基地として重要。近年定住に必要な燃料,水,電力確保のため原子炉も建設されている。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マクマード基地」の意味・わかりやすい解説

マクマード基地
マクマードきち
McMurdo Station

南極大陸,ロス島にあるアメリカ南極探検隊の観測基地。南緯 77°51′,東経 166°37′に位置する。 1955年開設以来,拡張整備が続けられ,現在,南極地域では最大の規模。観測に加えて,他の内陸基地および内陸踏査隊の支援,補給基地としても重要。 62年には南極地域初の原子力発電所も設置された。平均気温-27.8℃ (8月) ~-2.4℃ (1月) 。年降水量 70~140mm。緯度のわりには,沿岸流の影響から夏季の接岸が困難でないのが特色

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マクマード基地」の意味・わかりやすい解説

マクマード基地
まくまーどきち
McMurdo Station

南極、ロス島の南端ハット岬の南緯77度51分、東経166度40分にあるアメリカの基地。露岩上の基地としては南極最大。1955年末に開設され、近くにニュージーランドのスコット基地があり、ロス棚氷(たなごおり)上に大型機用の滑走路がある。100以上の建物や200台の車両がある。内陸基地や野外調査の補給中心地で、夏には1000人近くが出入りし、冬は約100人が住む。年平均気温は零下17℃である。

[楠 宏]

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