一般に、1950年と52年にアメリカ合衆国で成立した国内安全法Internal Security Actおよび移民・国籍法Immigration & Nationality Actをともにマッカラン法という。マッカーシー「赤狩り」旋風を背景として、ともに大統領の拒否を乗り越えて成立。前者は「全体主義的独裁の確立に手を貸す」ことを不法とし、「共産主義にかかわる組織」の成員に政府への登録を要求、彼らの国防事業への従事、海外渡航を禁止した。後者は、移民制限条項にイデオロギーを導入、共産主義者およびその関連団体成員の入国を拒否することを明記している。この法律によりなお毎年、多くの人々が入国を拒否されている。名称は提案者に因む。
[上杉 忍]
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…1899年に制定された日本の旧国籍法は帰化について人種,宗教のいかんを問わない立場を採った。しかしアメリカは従来,帰化について人種的差別主義をとり,1802年,42年および70年の法律はいずれも東洋人に帰化資格を与えなかったが,1943年の法律により中国人にもこれを与え,さらに50年いわゆるマッカラン法の制定により日本人の帰化も認められるにいたった。アメリカのこのような帰化に関する人種的差別主義は,諸国の帰化の歴史上,きわめて特異で注目に値すべきものである。…
※「マッカラン法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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