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マレー人 マレーじんMalay

翻訳|Malay

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マレー人
マレーじん
Malay

アジア大陸の南東部とその周辺の島々 (スマトラ東海岸,ボルネオ沿岸地帯およびその間の島々を含む) の住民。オーストロネシア語族に属する言語を話す。新石器時代プロト・マレー人は,前 2500~前 1500年頃に中国南部の雲南省近辺から,メコン川デルタ地方を経てマレー半島に南下し,そこからフィリピン,インドネシア,ニューギニア沿岸地帯,マダガスカルなどへ分布したものと考えられる。現代のマレー人 (→新マレー人 ) は,中国人,タイ人,インド人,アラブ人などとの混血で,文化的には外部からの影響が強い。マレー人はおもに村落に居住し,杭上家屋に住み,水田を耕作し,換金作物としてゴムを栽培する。伝統的に社会は貴族と平民に分れていた。家族の形態は主として核家族であるが,一般に社会的には双系をとる。宗教はイスラム教であるが,ヒンドゥー教の儀式も残っており,土地や森の精霊崇拝があり,呪医シャーマンによる病気治療も行われている。

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世界大百科事典 第2版の解説

マレーじん【マレー人 Malay】

東南アジアのマレー半島,東マレーシア,スマトラ東岸やその周辺に散在する小島群におもに居住する民族。マライ人とも呼ばれる。アウストロネシア(マレー・ポリネシア)語族に属するマレー語を話す。その先祖はプロト・マレー人と同系統であり,紀元前2500‐前1500年ごろ南中国の雲南あたりから南下してきたものといわれている。一般に,航海術に秀でて,フィリピン群島やインドネシア諸島,アフリカ東岸近くのマダガスカル島にまで渡ったという。

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大辞林 第三版の解説

マレーじん【マレー人】

マレーシア・インドネシアに住み、マレー語を話す人々の総称。歴史的に中国・インド・アラブの強い影響を受けている。その大部分はイスラム教徒で水稲耕作を営む。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マレー人
まれーじん
Malay

本来は、マレー語の「ムラユMelayu」を語源とする人種・民族名称である。もっとも狭義の解釈としては、今日のマレーシア連邦が定めた「イスラム教を信仰し、マレー語を話し、マレーの慣習(アダット)に従う人々」という公式的定義がある。この場合基本的には文化指標に依拠した人々の総称だといえる。しかし、一般的にはマレー半島からインドネシアのリアウ、リンガ群島、スマトラ東岸にかけての地域にとくに集中し、またボルネオ島やジャワ島などの諸地域のとくに沿岸地帯にかけて広く分布する、いわゆる「沿岸部マレー人」と、ほぼ同義的に使用されることも多い。これらのマレー人は古くから航海や交易に活躍し、共通語としてのマレー語とイスラムの普及に密接にかかわりをもった人々といわれる。ただし、沿岸部マレー人は、文化的にも人種的にも同質とは考えられず、ジャワ人やマカッサル人などのインドネシアのほかの現地住民をはじめ、もともとは遠来のアラブ人やインド人などの多様な文化的、人種的要素が混入しているとみなされている。
 また、マレー人のもっとも広義の解釈は、学術上のもので、文化的あるいは身体的特徴と東南アジア大陸部から島嶼(とうしょ)部への移住時期の新旧を基準にして、原マレー人(旧マレー人、古マレー人Proto-Malays)と続成マレー人(第二次マレー人、新マレー人Deutero-Malays)という二つの大範疇(はんちゅう)を設定し、今日の東南アジアの主として島嶼部の多くの土着的住民を分類するものである。たとえばスマトラのバタック人、ボルネオのダヤク人、スラウェシのトラジャ人は前者に、狭義のマレー人(沿岸部マレー人)やジャワ人などは後者に分類される。[富沢寿勇]

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世界大百科事典内のマレー人の言及

【マレーシア】より

…やせたラテライト土壌に育つ森林は,ひとたび自然の状態を変えられると再生能力が低下し,低木とシダ類の下生えの二次林(ブルカーbelukar)や,丈の高い雑草(ラーランlalang)の土地と化し,生産性の高い農林業のできない土地が出現しつつある。
【住民】
 総人口の4/5が半島部に居住し,その半数強がマレー人である。しかし島嶼部ではダヤク族と総称される人々(カダザン,ムルット,バジャウ,イバン,陸ダヤクなど)が3/5を占め,マレー人は華人(中国人)の1/4強よりも低い1/8強の少数にすぎない。…

※「マレー人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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