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マンフォード Mumford, Lewis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マンフォード
Mumford, Lewis

[生]1895.10.19. ニューヨーク
[没]1990.1.26. ニューヨーク
アメリカの文明批評家。ニューヨーク市立大学,コロンビア大学に学び,P.ゲデスの影響を受けた。 1942~44年スタンフォード,48~52年ノースカロライナ,51~59年ペンシルバニアの各大学教授。建築,都市の問題を文明史の立場から考察したほか,文明と技術化,機械化,芸術と技術の問題に独自の文明批評を試みた。主著『技術と文明』 Technics and Civilization (1934) ,『都市の文化』 The Culture of Cities (38) ,『芸術と技術』 Art and Technics (52) ,『歴史における都市』 The City in History (61) ,『機械の神話』 The Myth of the Machine (67) 。

マンフォード
Mumford, David Bryant

[生]1937.6.11. ワース
イギリス生まれの数学者。アメリカ合衆国のハーバード大学で学び,1957年学士号,1961年博士号を取得。卒業と同時に同大学で教壇に立つ。1974年カナダのバンクーバーで開催された国際数学者会議フィールズ賞を受賞。多くの受賞者と同様,受賞の理由となったのは代数幾何学における研究だった。初期の研究では,ダビット・ヒルベルトの不変式論を取り上げ,アレクサンドル・グロタンディークのスキーム論で述べられていた新たな幾何学的問題に適用した。イタリア学派の代数幾何学者による代数曲面の研究を代数的かつ厳密なものにするためのオスカー・ザリスキの取り組みを継続。グロタンディークの考え方をアメリカに持ち込むのに重要な役割を果たした。またテータ関数についての代数的理論の発展にも貢献した。1980年代にブラウン大学に移り,コンピュータの観点からの数学研究に着手。1991~94年国際数学連合の副会長,1995~98年会長を務めた。著書に "Geometric Invariant Theory"(1965),"Algebraic Geometry"(1976)など。

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デジタル大辞泉の解説

マンフォード(Lewis Mumford)

[1895~1990]米国の都市研究家・文明批評家。世界の都市の歴史を考察して現代の巨大都市の非人間性を批判したほか、技術論を軸とした幅広い文明批評を展開した。著「都市の文化」「歴史の都市 明日の都市」など。

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百科事典マイペディアの解説

マンフォード

英国生れで米国に移住した代数幾何学者。素数分布曲面微分方程式の理論により,1974年フィールズ賞

マンフォード

米国の文明批評家。グリーンベルト都市計画の主唱者。建築の社会性を重視する数々の文明論的著作で有名。主著《ユートピア系譜》(1922年),《都市の文化》(1938年),《歴史の都市》(1961年)など。

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世界大百科事典 第2版の解説

マンフォード【Lewis Mumford】

1895‐1990
アメリカの文明・社会批評家。ロング・アイランド生れ。ニューヨーク市立大学でP.ゲッデスから都市計画論を学び,1923年ごろアメリカ地域計画協会Regional Planning Association of Americaを設立し,その理論の普及に努める一方,グリーンベルト都市の諸計画を標榜した。スタンフォード大学ペンシルベニア大学などの教授も務めたが,もっぱら在野の立場から近代文明を批判する評論活動を行った。

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大辞林 第三版の解説

マンフォード【Lewis Mumford】

1895~1990) アメリカの文明批評家。人間にとっての技術の意味、機械文明における人間のあり方など、技術論を軸に幅広い文明批評を展開。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マンフォード
まんふぉーど
Lewis Mumford
(1895―1990)

アメリカの文明評論家、都市研究家。ニューヨーク州フラッシング生まれ。ニューヨーク市立大学、コロンビア大学、New School For Social Researchで勉学するがいずれも中退。雑誌『Dial』や『American Caravan』の編集に携わる一方、精力的な著述活動を続け、著書は二十数冊に上る。大学時代にスコットランドの生物学者ゲッデスPatrick Geddes(1854―1932)の都市研究に強く影響されたが、自らもニューヨーク、ボストン、ピッツバーグなどを調査し、都市研究家として揺るがぬ地位を得た。『ユートピア物語史』The Story of Utopia(1922)、『都市の文化』The Culture of Cities(1938)および大著『歴史の都市・明日の都市』The City in History(1961)は、都市における人間の主体的な生存条件を探究したものである。またこの間、機械文明への批判と人間生活の再建を提案した一連の著書を出した。アメリカ文明を扱った『杖(つえ)と石』Sticks and Stones(1924)など4冊、西欧文明に目を向けた『技術と文明』Technics and Civilization(1934)、戦後の『権力のペンタゴン』The Power of Pentagon(1970)である。その他、地域計画協会を設立するなど積極的な社会活動を続け、TVA計画にも貢献した。[中島和子]
『マンフォード著、樋口清訳『機械の神話』(1971・河出書房新社) ▽生田勉・木原武一訳『権力のペンタゴン――機械の神話第2部』(1973・河出書房新社) ▽マンフォード著、生田勉・木原武一訳『解釈と予測――アンソロジー1922~1972』(1975・河出書房新社) ▽マンフォード著、関裕三郎訳『ユートピアの系譜――理想の都市とは何か』新版(2000・新泉社)』

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世界大百科事典内のマンフォードの言及

【技術史】より

… 他方,19世紀における経済学や社会学の成立は,技術と社会の関係についての研究を促し,20世紀には経済史家によるいくつかの優れた技術史研究を生んだほか,産業革命史の一環としての技術史,経営史の一環としての技術史,科学史の背景としての技術史など,多面的な研究が進んだ。第1次大戦後はヨーロッパ文明の危機の意識が高まり,マンフォードら文明史家による技術史研究やマルクス主義者による社会発展の基礎(生産力)としての技術史研究も行われた。20世紀後半の特徴としては,科学と技術との関係,技術移転(テクノロジー・トランスファー),技術思想,テクノクラシーテクノロジー・アセスメント,技術と女性,技術と文学,技術と国家,技術と軍事,技術と環境など多くの問題が技術史の主題となり,コンピューターにみられるように開発目標設定のための技術史研究も行われるようになったことである。…

【都市計画】より


【史的概観】
 都市を計画し実現するということは古くから行われている。L.マンフォードは都市は人間の文明・文化の象徴であると述べているが,だれが,だれのために,なんの目的で都市を計画したかという点で,それぞれの時代の都市計画は,異なった様相を呈している。 古代においては王侯,貴族,僧侶が都市を支配し,宮殿,神殿,市場を中心に都市が構築された。…

※「マンフォード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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