マーケティングリサーチ(その他表記)marketing research

デジタル大辞泉 「マーケティングリサーチ」の意味・読み・例文・類語

マーケティング‐リサーチ(marketing research)

市場調査

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精選版 日本国語大辞典 「マーケティングリサーチ」の意味・読み・例文・類語

マーケティング‐リサーチ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] marketing research ) 企業が商品の販売促進製品の改良などを目的として行なう市場の科学的調査。消費と生産との関係、商品の質や量、卸売と小売の関係など。その商品販売についてのあらゆる事実の収集・分析。市場調査。

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改訂新版 世界大百科事典 「マーケティングリサーチ」の意味・わかりやすい解説

マーケティング・リサーチ
marketing research

マーケティングの諸問題を調査課題とし,その諸事実を明確にするとともに,意思決定のための基本情報を提供するもので,単なるデータの収集・分析ではなく,市場実査market survey,市場分析market analysisと異なり,問題解決に積極的に貢献するものでなければならない。個別企業におけるマネジメント・ツールとしてのマーケティング・リサーチは,製品ミックスproduct mix(新製品計画,価格決定,銘柄決定,パッケージ問題など),流通ミックスdistribution mix(物的流通,取引流通,販売店対策など),プロモーション・ミックスpromotion mix(人的販売,広告活動,パブリシティなど)に関する諸問題を具体的にとりあげる。そして今日では,これらの諸問題を総合的・効率的に解決するためにマーケティング情報システムmarketing information system(通称MIS)の形態がとられることが多い。MISは,大型コンピューターの出現により意思決定に必要な情報の提供が能率的になったものである。

 このような意思決定に必要な情報は,マーケティング・リサーチによるデータの収集が前提になる。そのデータは1次データと2次データに分けられる。前者は実査データ,生データ,フィールド・データとも呼ばれ,調査者がはじめて観察・収集・記録したデータを指し,後者は既存データ,加工データとも呼ばれ,すでに機関や調査者が観察し,収集し,編集したデータを指す。後者での企業の内部データ,政府業界団体データ,調査機関データ,前者の消費者や販売店などを直接調べて得られたデータが,データ・バンクとしてコンピューターに蓄積されることになる。1次データは個別面接法,集団面接法,留置法,郵送法,電話法,深層面接法,観察法などの方法によって集められる。これらのデータを量的に収集する場合には,標本sampleとしての調査対象者を科学的に選ぶことが重要となる。単純無作為抽出法,系統的抽出法多段抽出法,層化抽出法など,調査対象者を無作為に選ぶ方法が用いられる。抽出される調査対象者数は多ければ無条件によいというものではなく,母集団の性格によって決められてくるものである。問題が限定されている場合,母集団の数は少ないことがあり,この場合,少ない標本数で十分科学的な分析が可能となる。しかし抽出標本数と調査完了標本数とは一致しないのが通常であり,後者が前者の80%を下回る場合,分析結果の精度が損なわれてくることになる。

 現代のマーケティング・リサーチは,収集した収集データを統計的手法やモデル解析手法によって分析することが常識になっている。それは百分率,平均値,分散,標準偏差といった数値の算出とその図表化を意味するのではなく,指数化,傾向分析,統計的検定,多変量解析といった統計的手法による分析や,需要予測モデル・市場反応モデル,商圏モデル,流通機能モデル,広告モデルなど,種々のマーケティング計量モデルを用いての分析が含まれる。これらの諸手法は,統計バンクやモデル・バンクでプログラム・ライブラリー化されて設置されていることが多くなっている。しかし一般化された分析プログラムは個々のデータでは適用できにくい場合があり,実際の1次データ,2次データを用いての分析では,データの特性・制約条件を十分考慮して用いなければならない。

 マーケティング・リサーチの成立背景は,それが日本に導入された1950年代と現代とでは著しく異なっていることに注目しなければならない。情報の爆発的増加,企業間の競争激化,事業の国際化の進展,技術の急速な進歩といった企業側での諸条件,大衆調査協力度の低下,プライバシー問題の発生,疑似的調査手段の蔓延(まんえん),コンピューターの発達,分析手法の高度化といった調査環境側での諸条件,調査機関の増加,調査方法の多様化,調査対象者抽出におけるコスト増加,調査の分析過程の効率化,継続的調査の定着といったデータ作成側での諸条件--これらの諸条件は,いずれもマーケティング・リサーチの導入期にはみられなかったものである。これからのマーケティング・リサーチは,このような変化条件を正確にとらえ,この前提に立って意思決定のための的確な基本情報を提供していかなければならない(〈マーケット・リサーチ〉〈市場調査〉との関係については〈市場調査〉の項を参照されたい)。
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DBM用語辞典 「マーケティングリサーチ」の解説

マーケティング・リサーチ【marketing resarch】

生産者から消費者までの商品やサービスの動きについての情報を収集し分析すること。マーケット・リサーチは大きく3つの分野をカバーする。ひとつは市場についての情報を明らかにするマーケット分析、ふたつは製品のための特徴や要望についての情報を明らかにする製品調査、そして最後のひとつが消費者のニーズや動機についての情報を明らかにする消費者調査である。マーケティング・リサーチの結果は、マーケティングに関する判断を行う上で必要とされる事実を提供したり、製品やサービスの市場の大きさや場所(いわゆるマーケット・ポジション)を確定するのに利用される。

出典 (株)ジェリコ・コンサルティングDBM用語辞典について 情報

百科事典マイペディア 「マーケティングリサーチ」の意味・わかりやすい解説

マーケティング・リサーチ

市場(マーケット)調査。有効需要と供給の関係に関する科学的研究のこと。需給関係のほか需要の性質・変化,製品の質・量,販売経路等も分析・研究し,経営者の正確な意思決定(市場の状況と経営の適合)を可能にする。市場分析,販売調査,消費者調査,広告調査等を含む。
→関連項目マーケティングマーチャンダイジング

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知恵蔵 「マーケティングリサーチ」の解説

マーケティング・リサーチ

マーケティング意思決定に有用な情報を得るための調査の総称。目的は、(1)マーケティング機会や問題の明確化、(2)マーケティング・プロセスに対する理解の深化、(3)マーケティング活動の立案・改善・評価、など。調査のタイプとしては、問題の一層の明確化や仮説設定のための予備的情報収集を目指す探索的調査、マーケティング活動の実態や市場について客観的に明示する記述的調査、さらに、問題を原因と結果で捉え、その仮説の検証を目指す因果関係調査などがある。

(高橋郁夫 慶應義塾大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

マーケティング用語集 「マーケティングリサーチ」の解説

マーケティングリサーチ

企業のマーケティング戦略に関連した情報を、調査、収集、分析すること。
マーケティングリサーチの活動は多岐にわたり、プロモーション活動のための調査や市場シェア、顧客満足度調査など様々な調査が行われる。調査に当たっては、「問題点と調査目的の明確化」→「調査計画の策定と情報収集」→「データの収集と分析」→「結果の検討と報告」のプロセスをとります。

出典 (株)マインズマーケティング用語集について 情報

ブランド用語集 「マーケティングリサーチ」の解説

マーケティング・リサーチ

マーケティング・リサーチとは企業が製品の企画、販売に関して行う情報収集活動のことをいう。

出典 (株)トライベック・ブランド戦略研究所ブランド用語集について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マーケティングリサーチ」の意味・わかりやすい解説

マーケティング・リサーチ
まーけてぃんぐりさーち

市場調査

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マーケティングリサーチ」の意味・わかりやすい解説

マーケティング・リサーチ

市場調査」のページをご覧ください。

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