ミスラータ(英語表記)Misrātah

デジタル大辞泉 「ミスラータ」の意味・読み・例文・類語

ミスラータ(Misratah)

リビア北西部の港湾都市地中海のシルト湾西岸に臨む。中世より内陸部のトンブクツなどへの隊商路の起点として栄えた。絨毯じゅうたん産地としても知られる。リビア革命以降、製鉄業が盛んで同国有数の工業都市に発展。2011年のリビア内戦ではカダフィ派と反政府派の間で激しい戦闘が行われた。ミスラタ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミスラータ」の意味・わかりやすい解説

ミスラータ
Misrātah

リビア中央北部,トリポリタニア地方北部,地中海に面する港町。地下水の湧出するオアシスに位置する。7世紀頃に内陸地方への隊商路の出発点として建設され,12世紀までは主として内陸貿易の根拠地であった。しかし,20世紀に入り,灌漑施設の改良とともに農産物も増加し,この地方の中心都市となった。都市はトルコ風とヨーロッパ風を混合した建造物が,公園や街路樹のある道路に取囲まれている。工業も繊維金属絨毯陶器などがある。人口 12万 1669 (1988推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミスラータ」の意味・わかりやすい解説

ミスラータ
みすらーた
Misratāh

北アフリカ、リビアの地中海岸にある港湾都市。シルテ湾の西端に位置する。人口16万8700(2002推計)。内陸からのワジ(涸(か)れ川)の河口にあるオアシスとして、古くからトンブクトゥなどスーダン地帯と結ぶ隊商路の起点として栄えた。イタリア植民地時代以来、ミスラータ州の州都である。農畜産物の集散地で、じゅうたん、皮革加工の伝統工芸も行われる。リビア革命以後、国の工業化の象徴として製鉄所が建設されている。空港がある。

[藤井宏志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android