ミツバ(三葉)(読み)ミツバ(英語表記)Cryptotaenia japonica; hornwort

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミツバ(三葉)」の意味・わかりやすい解説

ミツバ(三葉)
ミツバ
Cryptotaenia japonica; hornwort

セリ科多年草で,アジア東部の温帯から暖帯に広く分布する。日本各地の山地の樹陰に野生するが,野菜としても栽培される。茎は 30~50cmとなり緑色で分枝する。根出葉および下部の葉は長柄をもつ3出複葉で,小葉は卵形,鋭尖頭で不整の鋭鋸歯があり下面は淡色光沢がある。夏に,小枝の先端にまばらな複散形花序をなして白色の小花を少数個つける。本種の花序は他のセリ科のもののように傘形にならないで,軸に沿って縦に並ぶ。果実は楕円形で黒熟する。栽培品はほぼ一年中野菜として出回っているが,野生のものは,春まだ葉が軟らかいときに食用にされる。

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