ミモザ(その他表記)mimosa

翻訳|mimosa

デジタル大辞泉 「ミモザ」の意味・読み・例文・類語

ミモザ(mimosa)

マメ科アカシア属の常緑高木の総称。花は黄色で球状に集まって咲く。主にオーストラリアに産し、観賞用に栽培ギンヨウアカシアフサアカシアなど。本来は、マメ科オジギソウ属の総称で、オジギソウなどをさしていう。 夏》「―咲き海かけてもや黄なりけり/秋桜子
カクテル一種シャンパンオレンジジュースを混ぜたもの。グラスはシャンパン用のものを用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「ミモザ」の意味・読み・例文・類語

ミモザ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語・フランス語] mimosa )
  2. マメ科アカシア属のフサアカシアの英名および仏名を音読した名称。今日ではこの種の他、花が黄金色球形頭状花序に密生するギンヨウアカシアや、それらに類似した常緑高木にもこの名が適用されることがある。《 季語・春 》
  3. マメ科オジギソウ属の学名同属には熱帯アメリカを中心に約四八〇種あるが、園芸上はとくにオジギソウをさす。《 季語・夏 》

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百科事典マイペディア 「ミモザ」の意味・わかりやすい解説

ミモザ

(1)オジギソウなど熱帯アメリカに多いマメ科オジギソウ属の総称。(2)オーストラリア原産のマメ科の常緑高木,アカシア・デアルバタ(フサアカシア)の俗称。葉は2回羽状複葉。4〜5月,黄色で20〜30小花からなる頭花を総状につける。日本には明治初期に渡来暖地に植えられ,切花ともされる。なお,園芸界ではオーストラリア原産のアカシア・ベイレヤナ(ギンヨウアカシア)の切花も〈ミモザ〉と呼ばれることがある。→アカシア

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミモザ」の意味・わかりやすい解説

ミモザ
Mimosa

熱帯アメリカに約 300種ほど知られるマメ科の1属で多年草または低木。ネムリグサ属ともいう。葉は2回羽状に分れた複葉を互生する。花は蝶形花をつくらず,頭状または穂状に多数集ってつく。花弁は小さく4~5枚あり,おしべは 10本以下で,10本以上あるアカシア属と区別される。最も有名なものはオジギソウである。なお日本ではこの属とは別のアカシア属の植物 (ミモザアカシア) をミモザと呼んで切り花用などに使うこともある。

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飲み物がわかる辞典 「ミモザ」の解説

ミモザ【mimosa】


カクテルの一種。シャンパングラスにオレンジジュース、シャンパンを注ぐ。ロングドリンク。古くはフランスの上流社会で「シャンパンアロランジェ」(オレンジ入りシャンパン)として飲まれていたレシピ。イギリスではロンドンの「バックスクラブ」がアレンジしたメニューを出していたため、「バックスフィズ」とも呼ばれる。食前酒。

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改訂新版 世界大百科事典 「ミモザ」の意味・わかりやすい解説

ミモザ
mimosa

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミモザ」の意味・わかりやすい解説

ミモザ
みもざ

アカシア

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世界大百科事典(旧版)内のミモザの言及

【アカシア】より

…ほとんどの種類は常緑性の大高木から小高木で,しばしばとげを有している。日本ではアカシア類をミモザと通称するが,これはイギリスで,フランス南部から切花として輸入されるフサアカシアがミモサmimosaと呼ばれることから来たものである。しかし,植物学的にはオジギソウ属Mimosaがミモサと呼ばれるもので,おしべが4~10本あり,おしべが多数のアカシア属とは区別されるべきものである。…

【オジギソウ】より

…葉にさわると閉じる運動がおもしろく,鉢植えや花壇に植えられるマメ科の多年草(イラスト)。英名はmimosaだが,園芸店でミモザといえばアカシア属のフサアカシアをさすことが多い。葉は互生し,長い柄の先に2~4片の羽状複葉をつけ,振動,接触,火気,アルコールやアンモニアのガスによる刺激を受けると,葉節の基部の膨圧に変化を起こし葉をたたみ閉じて葉柄が下垂するが,時間がたてば回復する。…

※「ミモザ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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