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メイエ メイエMeillet, Antoine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メイエ
Meillet, Antoine

[生]1866.11.11. ムーラン
[没]1936.9.21. シャトーメヤン
フランスの言語学者。高等学術研究院教授,コレージュ・ド・フランス教授を歴任。インド=ヨーロッパ語族の諸言語の研究に該博な知識と均衡のとれた見解をもって多大の業績を残した。言語のもつ社会的側面に注目したことでも知られる。主著『インド=ヨーロッパ諸語比較研究入門』 Introduction à l'étude comparative des langues indo-européennes (1903) ,『史的言語学における比較の方法』 La méthode comparative en linguistique historique (25) ,『史的言語学と一般言語学』 Linguistique historique et linguistique générale (1巻,21,2巻,36) 。そのほか多数の著書があり,M.コーアンと共編の『世界の言語』 Les langues du monde (24) も知られている。

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デジタル大辞泉の解説

メイエ(Antoine Meillet)

[1866~1936]フランスの言語学者。印欧語の広範な分野にわたってすぐれた業績をあげた。著「印欧語比較文法序説」「古典アルメニア語比較文法要説」など。

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百科事典マイペディアの解説

メイエ

フランスの言語学者。コレージュ・ド・フランス教授。サンスクリットを除く印欧語研究全般に多くの名著を残す。社会的事実との関連から言語変化を解釈しようとする立場に立ち,その《ギリシア語史概要》は言語史の範となっている。
→関連項目言語学バンブニスト

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世界大百科事典 第2版の解説

メイエ【Antoine Meillet】

1866‐1936
フランスの言語学者。中部フランスのムーランに生まれ,コレージュ・ド・フランスでM.ブレアルの下に学び,その後継者となった。その門下からはF.deソシュールE.バンブニスト,クルイロビッツJ.Kuryłowiczら,すぐれた言語学者が輩出している。その研究領域はインド・ヨーロッパ語の全域に及んでいるが,わずかにインド語派だけにはまとまった著作がない。いずれの著書も資料の選択,方法論と,一般言語学への配慮に欠けるところがなく,今日もなお学問的価値を失わない。

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大辞林 第三版の解説

メイエ【Antoine Meillet】

1866~1936) フランスの言語学者。比較言語学にすぐれた業績を残し、社会学的な言語研究にも貢献。弟子にバンベニストらがいる。主著「印欧語比較研究序説」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メイエ
めいえ
Antoine Meillet
(1866―1936)

フランスの言語学者。高等学術研究所教授を経て、コレージュ・ド・フランス教授。1929年にはフランス学士院の会員に選ばれた。20世紀前半のフランス言語学界でもっとも指導的な役割を演じ、多方面にわたって優れた門下生を育てた。専門は印欧語の領域で、そのほとんどあらゆる分野にわたってりっぱな業績を残した。主著とされる『印欧語比較文法序説』(1903、第八版1937)は、総合のみごとさと叙述の明晰(めいせき)さによって類書をはるかにぬきんでている。個別言語の概説としては、『ギリシア語史概要』(1913、35)、『ラテン語史要説』(1928、33)、『古典アルメニア語比較文法要説』(1936)、『共通スラヴ語』(1934)などが名著として聞こえ、ほかに『史的言語学における比較の方法』(1925、邦訳1977)、『現代ヨーロッパの諸言語』(1918、28)など、その著書は全部で25冊に達する。彼は早くに若年のソシュールに直接学び、言語における体系性の重要性を自覚するとともに、また言語の社会的側面を重視し、とくに言語変化を社会的要因と関連づけて考察することに意を用いた。19世紀以来、ドイツの、とりわけ青年文法学派を中心に進められてきた印欧語学および一般言語学は、メイエを中心とするフランス学派の活躍によって新生面が切り開かれた。なお1924年M・コーアンとともに監修した『Les langues du monde』は邦訳(『世界の言語』泉井久之助編・1954)もあり、また原著は1952年に改版が出され、世界諸言語の概説として古典的名著とされる。[松本克己]
『泉井久之助訳『史的言語学における比較の方法』(1977・みすず書房)』

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世界大百科事典内のメイエの言及

【スラブ学】より

…ポーランドでは《ポーランド語語源辞典》のブリュクネルAleksander Brückner(1856‐1939),民俗学のコルベルクOskar Kolberg(1814‐90),チェコではスラブ古代史のニーデルレLubor Niederle(1865‐1944)などが知られる。 西ヨーロッパのスラブ学は,前述のウィーンを除けば,ドイツとフランスが中心となっており,ドイツでは古代教会スラブ語を研究したレスキーンAugust Leskien(1840‐1916),ディールスPaul Diels(1882‐1963),《ロシア語語源辞典》のファスマーMax Vasmer(1886‐1962),バルト・スラブ関係研究のトラウトマンReinhold Trautmann(1883‐1951),フランスではインド・ヨーロッパ語学者で《共通スラブ語》のメイエ,ロシア文学研究のマゾンAndré Mazon(1881‐1967)などの名があげられる。なお,ウィーンでは,ロシアの言語学者で音韻論の創始者N.S.トルベツコイが1922年よりスラブ文献学の講座を担当した。…

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