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メムノン メムノンMemnōn

翻訳|Memnōn

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メムノン
Memnōn

ギリシア神話の英雄。曙女神エオストロイ王子ティトノスと交わって生んだ子で,ヘスペリデスたちに育てられ,エチオピア人の王となった。伯父にあたるプリアモス王の要請を受けて,トロイ戦争にトロイ方の援軍として参加し,多くの手柄を立てたが,アンチロコスを打取ったあと,親友であったこの若武者の死に復讐しようとするアキレウスと壮烈な一騎打ちを演じた末に,天上でこの勝負をアキレウスの母のテティスとともに見守るエオスゼウスへの懸命な嘆願もむなしく,ついにアキレウスに打取られた。彼の死体はエオスによってエチオピアに運ばれ,以後エオスが息子をいたんで流す涙が朝露になるという。

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百科事典マイペディアの解説

メムノン

ギリシア伝説のエチオピア王。ティトノスエオスの子。トロイア戦争のとき叔父に当たるトロイアの王プリアモスの助勢に駆けつける。アキレウスに殺されたが,ゼウスから永遠の生命を与えられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

メムノン【Memnōn】

ギリシア伝説のエチオピア王。曙の女神エオスとトロイアの王子ティトノスの子。トロイア王プリアモスの甥。トロイア軍の総大将ヘクトルの戦死後,援軍を率いてトロイア戦争に参加し,ギリシア軍第2の勇将大アイアスと互角に戦ったあと,老雄ネストルの子アンティロコスAntilochosを討ったが,アキレウスに討ち取られた。その死体は,ゼウスに強請して息子の不死をかちとった母神の手で,戦場から故郷の地へ運ばれたという。

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世界大百科事典内のメムノンの言及

【エオス】より

…ランポス(光)とファエトン(輝く者)という名の2頭の馬がひく戦車に乗り,太陽神の先駆けとなって大空をはせる女神は,ホメロスの叙事詩に〈ばら色の指をもてる〉〈サフラン色の衣をまとえる〉女神と歌われている。彼女はまた美男子の狩人オリオン,アッティカの王子ケファロス,トロイア王プリアモスの兄弟ティトノスらを恋人として誘拐したが,ティトノスとのあいだにもうけた子メムノンは,トロイア戦争でアキレウスに討たれた。朝の露は彼の死を悼むエオスの涙であるという。…

※「メムノン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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