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メリフィールド Merrifield, Robert Bruce

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メリフィールド
Merrifield, Robert Bruce

[生]1921.7.21. テキサスフォートワース
[没]2006.5.14. ニュージャージー,クレススキル
アメリカの生化学者,教育者カリフォルニア大学ロサンゼルス校を 1943年に卒業,1949年同大学で生化学の博士号を取得,ロックフェラー医学研究所に入所。 1950年代から 1960年代に不溶解性の固体にアミノ酸を固定し,次々に別のアミノ酸を反応させて鎖状ポリペプチドを効率的に合成するペプチド固相合成法を開発。単純かつ独創的な手法により,ホルモンや酵素の研究とともに,薬品の大量合成にも道を開いた。 1984年ノーベル化学賞受賞。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メリフィールド
めりふぃーるど
Robert Bruce Merrifield
(1921―2006)

アメリカの生化学者。テキサス州フォート・ワースに生まれる。パサディナ短期大学からカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)に進み、化学を専攻、1943年に卒業後、同大学院に進学して、1949年に博士号を取得した。同年ロックフェラー医学研究所(現、ロックフェラー大学)の助手になり、1958年準教授、1966年に教授に昇進した。
 タンパク質の研究に取り組み、とくにペプチドの合成について研究を進めた。1962年に従来の液相法とよばれる非能率な合成法にかわる新しいペプチド合成法を発表した。これは固相ペプチド合成法(SPPS:solid-phase peptide synthesis)とよばれるもので、ポリスチレン樹脂などの不溶性高分子担体上でアミノ酸を縮合させてペプチドを合成するものである。さらに改良を重ね、大幅に作業を自動化することに成功した。のちに、この原理を用いたペプチド自動合成装置が製造され、世界中の研究者に広く利用されている。この「固相反応による化学合成法」の開発により、1984年にノーベル化学賞を受賞した。[編集部]
『日本生化学会編『続生化学実験講座2 タンパク質の化学 下』(1987・東京化学同人) ▽日本化学会編『実験化学講座22 有機合成4』(1992・丸善)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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