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モラルハザード もらるはざーど

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ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

モラルハザード

規律の喪失、倫理観の欠如した状態のこと。もともとは保険用語で、被保険者保険契約者が保険に安心して、不注意や故意により事故を起こす危険という意味で使われる。保険が準備されている結果、リスクを回避しようとする意識が薄れ、リスクを一層促進させてしまう行動を指す。また、会社倒産や業績不振にもかかわらず、経営陣がその責任を明確にせず辞任しなかったり、高額な退職金を受け取ったりする場合などでも使われる。モラルハザードを防止するには、健全な行動を促すためのルールと、それを遵守する倫理観の醸成が重要。

出典|ASCII.jpデジタル用語辞典
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知恵蔵2015の解説

モラルハザード

情報の非対称性のために、プリンシパル(依頼人)がエージェント(代理人)の行動を観察できず、起こり得る結果の全てについて責任を負わせることができなくなり、エージェントが機会主義的行動を通じてプリンシパルに損害を与えること。具体例として、自動車保険市場を挙げることができる。被保険者(エージェント)は自動車を運転する時の自動車事故の危険を分散化するために、保険会社(プリンシパル)に保険料を支払い、自動車保険を購入する。この結果、事故が起こった際の賠償責任を保険会社に転嫁できるために、意図的あるいは非意図的を問わず、注意が散漫になり、事故率が上昇してしまう。なぜならば、保険会社は情報の非対称性のために、事故が偶然のために起こったのか、被保険者の不注意のために起こったのかを完全に識別することはできないからである。契約理論の見地から見ると、モラルハザードは、全ての起こり得る事柄に対して条項を結ぶことの取引費用が大きかったり、保険契約の違反行為を完全に観察することの費用が大きかったりするために発生する。

(依田高典 京都大学大学院経済学研究科教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

モラル‐ハザード(moral hazard)

《道徳の欠如、倫理の欠如の意》金融機関や預金者が道徳的節度を失って行動すること。金融機関過当競争から預金保険制度を過度に充実した結果、大口預金者が多くの利子をかせごうとして経営があやぶまれている銀行にも預金したり、また、高い利子を支払って資金集めをした金融機関がリスクの高い貸付先に高金利で融資し、経営悪化を招いたりするケースなど。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
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大辞林 第三版の解説

モラルハザード【moral hazard】

保険に加入したことによって、加入者が果たすべき注意を怠ったり、故意に事故を起こしたりするような危険。道徳的危険。
金融機関や預金者、企業などが節度のない利益追求に走るような、責任感や倫理性の欠けた状態。倫理の欠如。

出典|三省堂
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