モーラミャイン(英語表記)Mawlamyine

デジタル大辞泉 「モーラミャイン」の意味・読み・例文・類語

モーラミャイン(Mawlamyine)

ミャンマー南部の都市。モン州州都。旧称モールメイン。同国第三の規模をもつ。アンダマン海のモッタマ湾に注ぐサルウィン川の河口付近に位置する。古くから天然の良港として知られ、交易拠点となった。米、木材、茶、ゴム積出港。1827年から1852年まで英領ビルマの首都。移住したモン族が多く居住する。モウラミャイン。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モーラミャイン」の意味・わかりやすい解説

モーラミャイン
Mawlamyine

ミャンマー南部,モン州の州都。モールメイン Moulmeinとも呼ばれる。タンルウィン川河口に発達した港湾都市で,モン州とタニンダーイー管区の政治,経済の中心地。古くから農産物,木材,水産物などの積出港として,また木材加工,精米などの工業地域として栄え,ヤンゴンシットウェーとともに沿岸交易の拠点でもあった。雨量が多く,年間を通じて湿度の高い典型的な熱帯雨林気候北方約 50kmにはカイン州の州都パアンがあり,タンルウィン川の急流とあわせた観光基地ともなっている。ビルマ人のほか,モン族カレン族が居住。政府軍の南西軍管区司令部が置かれている。2006年,タンルウィン川の対岸にあるモウッタマとの間に橋がかけられた。人口 40万5800(2004推計)。

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百科事典マイペディア 「モーラミャイン」の意味・わかりやすい解説

モーラミャイン

ミャンマーのモン州の州都。旧名モールメインMoulmein。マルタバン湾東岸,タンルウィン川河口の港湾都市。チーク材,米の積出港で,製材・精米の工業が行われる。以前造船業が栄えたが,現在は衰微。タンルウィン川水運の基点。21万9961人(1983)。

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