ヤングケアラー(読み)やんぐけあらー(英語表記)young carer

知恵蔵mini「ヤングケアラー」の解説

ヤングケアラー

病気や障がい、精神的な問題などを抱える家族の介護世話を担う18歳未満の子どものこと。日々の介護や世話に追われ学習や就職に支障が出るなどの問題に直面しているとともに、周囲の無理解や思春期による羞恥心などから、家族介護の窮状外部に伝えられず孤立することが多いとされている。2020年に埼玉県が高校生を対象に行った調査では、4.1%と約25人に一人が該当することがわかった。政府は同年冬、同ケアラーに関する初の全国調査を実施し、児童・生徒から直接実態を聞き取るとしている。

(2020-11-25)

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デジタル大辞泉「ヤングケアラー」の解説

ヤング‐ケアラー(young carer)

家族の介護・看病・世話などを、大人と同程度の負担で、長期間、日常的に行っている子供。若者ケアラー
[補説]法律などによる定義はないが、一般には「年齢に見合わない重い責任をもって家族の介護や世話などを担い、自身の成長や教育に支障をきたしている18歳未満の人」を指す。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「ヤングケアラー」の解説

ヤングケアラー

本来大人が担うと想定される家事や家族の世話などを日常的に行なっている 18歳未満の子供。法令上の定義はないが,多くは親や祖父母,きょうだいといった家庭内に介護や看病,手厚い世話を必要とする者がいる場合に,大人なみの責任を引き受けてそのサポートや関連作業にあたる子供をさす。本来子供が享受できるはずである,勉強やクラブ活動に打ち込む時間や友人らと他愛なく過ごす時間,将来についてあれこれ考える時間が奪われるため,大きなストレスとなり,学業や就職,友人とのコミュニケーションなどに深刻な影響を及ぼすケースも少なくない。
2021年4月に厚生労働省が公表した調査結果によると,公立中学校2年生の 5.7%(約 17人に一人),公立の全日制高校2年生の 4.1%(約 24人に一人)がヤングケアラーに該当することがわかった。2022年4月には,小学校6年生の 6.5%(約 15人に一人),大学3年生の 6.2%(約 16人に一人)がヤングケアラーであるとの調査結果も発表された。さらに,子供たち自身にヤングケアラーであるとの自覚が少ないことも明らかになった。家庭内のことであるため問題が表面化しにくく,見過ごされやすいため,正確な実態の把握や早期発見・対策を講じることが求められている。

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