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ユマニスト humanistes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ユマニスト
humanistes

中世以来,ギリシア語ラテン語,古典学芸の研究にたずさわる学者,文人を意味したが,特に 15~16世紀フランス人文主義者をさす。これらのルネサンス期のユマニストは,神学のなかだけに限られていた古代研究を解放し,広く人間の問題を対象とし,原典探究と批評精神に基づく合理主義,実証主義の思潮・態度すなわちユマニスム (人間主義) によって,人間思考を前進させ,それによって自由検討の精神と良心独立の立場を確立した。宗教思想問題について,特にフランスでは聖書の解釈と原典の再検討から,カトリック教会に批判を加え,教会の内部改革を要請する福音主義者と共通する面があったが,のちに宗教改革運動とは絶縁し,宗教思想の点でそれぞれ異なった立場をとり,対立し合うことになる。ビュデルフェーブル・デタープルラブレーモンテーニュ,初期のカルバン,フランス以外ではエラスムス,トマス・モアが代表的である。

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デジタル大辞泉の解説

ユマニスト(〈フランス〉humaniste)

15~16世紀のルネサンス期に、ギリシャ・ローマの古典の研究を通して、広く人間研究を目指した人たち。人間的なものへの愛情と努力と、人間をゆがめる制度や慣習への問いかけを続け、近代的人間観の基礎を築いた。ペトラルカボッカチオを先駆とし、エラスムストマス=モアラブレーモンテーニュなどに代表される。人文主義者。ヒューマニスト。→人文主義

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ユマニスト
ゆまにすと
humaniste

人文主義者、人文学者ともいう。ペトラルカ、ボッカチオなどを先駆とし、15、6世紀の西欧ルネサンス期に活躍したイタリアのピコ・デラ・ミランドラ、ドイツのロイヒリン、オランダのエラスムス、イギリスのトマス・モア、フランスのラブレー、モンテーニュなどの人々をさす。彼らはギリシア・ローマの古典研究を通じて現実的な人間の肯定をもとにした新しい人間の理想像を探究し、近代的人間観の基礎を築いた。[石川光一]
『渡辺一夫著『フランス・ユマニスムの成立』(1976・岩波書店)』

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世界大百科事典内のユマニストの言及

【フランス文学】より

…以上にあげた各種のジャンルにわたって,中世の文学は,16世紀以降のフランス文学の堅固な土台を築いたのである。
[ユマニストの活躍]
 経済力の進展に伴う社会構造の変質,地理上の発見による世界意識の拡大,印刷術の普及等々,社会と文化のさまざまな面に生じたもろもろの変革の要因が重なり合って,16世紀の訪れとともに,フランスにもルネサンスの気運がみなぎり始める。イタリアの先進文化がしきりに移入され,ギリシア・ローマの古典を文献学的に厳密に研究するとともに,そのなかに新しい人間の生き方を探ろうとするユマニストの活動が活発に行われた。…

※「ユマニスト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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