ライカ

デジタル大辞泉 「ライカ」の意味・読み・例文・類語

ライカ(Leica)

ドイツのライツ社(現ライカカメラ社)製のカメラの商標名。映画35ミリフィルムを利用する小型カメラとして開発された。

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精選版 日本国語大辞典 「ライカ」の意味・読み・例文・類語

ライカ

  1. ( Leica ) ドイツのエルンスト‐ライツ社製の三五ミリフィルム用高級カメラの商標名。
    1. [初出の実例]「携帯のライカで景色など撮(うつ)してゐたが」(出典老妓抄(1938)〈岡本かの子〉)

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百科事典マイペディア 「ライカ」の意味・わかりやすい解説

ライカ

ドイツのエルンスト・ライツ社が1925年発表したカメラの商品名。同社の技師オスカー・バルナックOskar Barnack〔1879-1936〕が1913年シネカメラの露出テスト用にUr Leica(ウル・ライカ)を開発した。映画用の35mmフィルムを用い,精度の高いレンズとメカニズムによってカメラ本体を小形化,小判ネガで鮮明な画像が得られ,小型カメラの先駆となった。ライカ判(36mm×24mm)はこの名に由来
→関連項目カルティエ・ブレッソン

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世界大百科事典(旧版)内のライカの言及

【カメラ】より

…88年,G.イーストマンは紙をベースにしたロールフィルムを用いるボックスカメラ,コダックを発売,ロールフィルムが本格化するとともに,1912年,イーストマン・コダック社(略称コダック社)から発売されたベスト・ポケット・コダック(日本では単レンズ付きのものがいわゆる〈ベス単〉の愛称で親しまれた)は大量生産された最初のカメラで,世界的ベストセラーとなった。 一方,映画の普及とともに,35ミリ映画フィルムをスチルカメラに転用する企画が相次いだが,ドイツの顕微鏡メーカー,ライツ社の技術者バルナックOskar Barnack(1879‐1936)が13年より試作を続け,25年にライカAとして発売されたカメラは,ダブルサイズと称する映画2コマ分の画面サイズ(36mm×24mm)を用い,今日の小型スチルカメラの始祖となったばかりでなく,マガジン入りのフィルムを使用し,フィルムを1コマ送ると同時にフォーカルプレーンシャッターを巻き上げる,いわゆるセルフコッキング方式をとっているなど,現代小型カメラの基本的要件を備えていた。29年にはドイツのフランケ・ウント・ハイデッケ社からロールフィルムを用いて近代化された二眼レフが発売され,新しい中判カメラの基礎を築いた。…

【グラフ・ジャーナリズム】より

…おもに感光材料の問題から露光時間が長く,発明以来静的な写真しか撮れない状況が50年あまり続いたが,乾板やフィルム製造の産業化とその感光度の上昇に伴い,撮影の機動性と速写性が向上し,いわゆるニュース写真ばかりでなく広義の意味での報道写真(ルポルタージュ写真等)や記録写真(ドキュメンタリー写真)などグラフ・ジャーナリズムの可能性を急速に広げた。またフラッシュバルブ(のちにストロボに代わる)や小型カメラの性能向上,とくにドイツのエルンスト・ライツ社のカメラ,ライカLeica出現(1925年,ただし当初はライカという呼び名ではない)の影響は大きく,現在もライカの思想にもとづいた35ミリ判カメラは,ジャーナリスティックな写真取材の主流機材となっている。 新聞,雑誌に写真が自由に印刷される時代を迎えると,ニュース写真の新鮮さと新奇さの競争が,読者の要求により拍車をかけられて展開した。…

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