コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ライフル射撃競技 ライフルしゃげききょうぎrifle shooting

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ライフル射撃競技
ライフルしゃげききょうぎ
rifle shooting

ライフル銃,拳銃,エアライフル銃,ビーム銃などを用い,標的への的中点によって勝敗を争う射撃競技の総称。銃身の長いライフル銃を使うライフル種目と,拳銃を使うピストル種目に大別される。さらに口径などにより,ビッグボア (大口径) ライフル,スモールボア (小口径) ライフル,フリーピストル,ラピッドファイアピストル,センターファイアピストルなどに分類される。それぞれ,銃を構える姿勢,弾数,距離,時間,男女などによって細かい種目に分かれる。 2004年のアテネ・オリンピック競技大会では男子6種目,女子4種目が争われた。 (→エアライフル射撃競技 , スモールボア射撃競技 , ピストル射撃競技 , ビッグボア射撃競技 , ビームライフル射撃競技 )

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ライフル射撃競技
らいふるしゃげききょうぎ
rifle shooting

ライフル銃を用い、射撃場rangeにおいて標的をねらい、その得点によって勝敗を競う競技。

競技の歴史

火薬と銃砲の発明以来、ヨーロッパを中心として競技化が進められ、16世紀にはヨーロッパ各国で射撃クラブによる競技会が開催された。第1回世界射撃選手権大会は、1897年にフランスのリヨンで開催された。オリンピック大会では第1回アテネ大会から実施されている。日本は1952年(昭和27)ヘルシンキ大会から参加し、ライフル射撃競技では1992年(平成4)バルセロナ大会で木場良平(こばりょうへい)(1962― )が小口径ライフル3姿勢競技で初の銅メダルを獲得した。[日本ライフル射撃協会]

競技の概要

競技は、射撃の姿勢、射撃距離、時間、発射数などでいくつかの種目に区分される。予選、本選から構成されており、本選の結果に基づき順位が決定される。なお、オリンピックで実施される5種目では、さらに本選の上位8名によりファイナルが実施される。ファイナルでは10発を発射し、その得点は小数点第1位(最高得点は10.9点)まで採点され、本選の得点との合計点により最終順位が決定される。ファイナルは1発ごとに得点と順位が表示され、選手の緊張が手にとるように伝わりたいへん興味深い競技システムである。[日本ライフル射撃協会]

競技の変遷

第1回オリンピック・アテネ大会当時のライフル射撃競技は、大口径ライフル銃を使用した競技種目であったが、20世紀に入ると小口径銃(22口径)を使用する種目に変わった。さらに20世紀後半には空気銃(エアライフル)種目が追加され、ヨーロッパ諸国のみならず多くの国々でもっとも手軽に行うことができる射撃として普及している。標的は、永く紙製であったが、バルセロナ・オリンピック(1992)から、弾の当たった位置をセンサーで感知し、得点表示を行うことができる電子標的装置が採用され、瞬時に得点を見ることができるようになった。[日本ライフル射撃協会]

ライフル射撃競技の種目

ライフル銃を使用し、固定された一つの標的に対して決められた数の弾を制限時間内に発射し、合計点を争う。射撃の姿勢は、立射姿勢、伏射姿勢、膝射(しっしゃ)姿勢の三つがあるが、競技種目は立射姿勢、伏射姿勢、3姿勢(伏射+立射+膝射)の3種である。さらに、使用する銃砲と弾の種類によって300メートルライフル(口径8ミリメートル以下の大口径ライフル銃弾を使用)、50メートルライフル(口径5.6ミリメートル=22口径の小口径ライフル銃弾を使用)、10メートルライフル(口径4.5ミリメートルの空気銃弾を使用)の三つに分けられている。[日本ライフル射撃協会]
エアライフル射撃競技
射撃距離は10メートルで、空気銃を使用する。国際競技会は立射姿勢のみで、男子は60発、女子は40発により競技が実施される。国内競技会では前述の立射姿勢のほか、伏射姿勢、3姿勢の競技が行われている。立射姿勢の男子60発・女子40発種目はオリンピック種目である。[日本ライフル射撃協会]
小口径ライフル射撃競技
射撃距離は50メートルで、22口径の小口径ライフル銃を使用する。伏射姿勢、3姿勢の競技が行われている。3姿勢の男子120発(伏射40発+立射40発+膝射40発)・女子60発(伏射20発+立射20発+膝射20発)競技、伏射姿勢の男子60発競技がオリンピック種目である。[日本ライフル射撃協会]
大口径ライフル射撃競技
射撃距離は300メートルで、口径8ミリメートル以下の大口径ライフル銃を使用する。伏射姿勢、3姿勢、狩猟用ライフル銃を使用するハンティング・ライフル競技が行われている。[日本ライフル射撃協会]
ビームライフル(光線銃)射撃競技
射撃距離は10メートルで、光線銃を使用する。光線銃は銃刀法(銃砲刀剣類所持等取締法)の制約を受けないことから、年齢性別を問わず広く使用することができる。競技は国内だけの種目であり、立射姿勢が行われている。[日本ライフル射撃協会]
前装銃射撃競技
射撃距離は50メートルと25メートルで、火縄銃ほかの前装銃を使用する。競技は、立射姿勢、膝射姿勢、伏射姿勢、古式砲術姿勢があり、それぞれ10発競技が行われている。前装銃射撃は国際的にも実施されており、とくに火縄銃を使用する立射姿勢の競技は「Tanegashima(種子島)」とよばれている。[日本ライフル射撃協会]
ランニングターゲット射撃競技
射撃距離50メートル、地上高1.4~1.45メートル、区間10メートルを左右に走る猪像的(ちょぞうてき)を、10メートルを5秒で走行するスローランと2.5秒で走行するファストランを各30発、計60発で射撃する競技。22口径リムファイアライフル銃を使用する。現在はおもに、射撃距離10メートル、地上高1.4~1.45メートル、区間2メートルを左右に走るセンターペーパーを標的に、男子は60発、女子は40発で競技を行っている。4.5ミリメートルエアライフル銃を使用する。[日本クレー射撃協会]
バイアスロン競技
スキーの距離競技と小口径ライフル銃を使用する射撃競技を組み合わせた冬季近代二種競技。[小橋良夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のライフル射撃競技の言及

【射撃競技】より

…36年には大日本射撃協会が設立されて,国際射撃連合に加盟し,国際的スポーツ競技として発展した。その後53年に大日本射撃協会が改組され,クレー射撃競技,ランニングターゲット競技を統轄する社団法人日本クレー射撃協会,ライフル射撃競技,ピストル射撃競技を統轄する社団法人日本ライフル射撃協会に分かれ,今日に至っている。 オリンピックには第1回大会から正式種目となっており(クレー射撃は第2回から),第2回大会のクレー射撃競技では,標的として実際に鳩を使っていた。…

※「ライフル射撃競技」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

ライフル射撃競技の関連キーワードビーム・ライフル競技日本ライフル射撃協会スモールボアライフル小銃

ライフル射撃競技の関連情報