コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ラウレンチウス ラウレンチウスLaurentius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラウレンチウス
Laurentius

[生]?
[没]258
古代ローマの聖人,殉教者。教皇シクスツス2世の助祭で,ウァレリアヌス帝の迫害で教皇とともに殺された。教会財産を譲るように命じられ,貧民を集め,「これが教会の財産である」といって身を差出したため,火あぶりにされたという伝説は疑わしいが,その殉教を記念して,火に関係のある職業に従事する人々の守護聖人として特に祝われている。

ラウレンチウス
Laurentius

教皇シンマクス(在位 498~514)の対立教皇(在位 498,501~505頃/507)。5世紀末,ローマ教会コンスタンチノープル東方教会との間に緊張が高まっていた。和解を目指した教皇アナスタシウス2世(在位 496~498)が死去すると,アナスタシウス2世の政策に賛同する首席司祭ラウレンチウスの一派と,サルジニア(→サルジニア島)の助祭シンマクスの一派が,それぞれ教皇を選出した。両派は当時イタリアを支配していた東ゴートテオドリック大王(在位 493~526)に裁決を求め,多数の支持を集めたシンマクスが教皇に選ばれた。しかし,ラウレンチウス派は激しい抗議行動を続け,501年テオドリック大王はラウレンチウスのローマ帰還を許した。その後も混乱と両派の紛争は続いたが,505年頃,アレクサンドリアの助祭ディオスコルスのテオドリック大王への進言により,ラウレンチウスはローマから追放され,貴族フェスツスの庇護のもとに隠退した。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

ラウレンチウスの関連キーワード4E毀棄罪エフゲニー・プルシェンコトルコ総選挙中国人旅行客の増加かやぶき職人育成事業いじめに関するアンケート県内の高齢者施設2E3E

今日のキーワード

不義理

[名・形動]1 義理を欠くこと。また、そのさま。「多忙でつい不義理になる」2 人から借りた金や物を返さないでいること。「茶屋への―と無心の請求」〈逍遥・当世書生気質〉...

続きを読む

コトバンク for iPhone