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ラフレシア Rafflesia

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラフレシア
Rafflesia

ラフレシア科の寄生植物の1属。東南アジアの熱帯雨林中に約 12種がある。葉も茎もなく巨大な花をつける。代表的なものであるラフレシア・アーノルディ R. arnoldiiはスマトラのジャングル中に生えるブドウ科の植物の根またはつるに寄生し,花は径 1m,重さ 10kgにも達することがあり,世界最大級の花とされる。雌雄異花。花被は厚い肉質で5片に裂け,赤褐色に黄白色の斑点がある。花の中央は紫色で,雄花には中央に葯 (やく) が並び,雌花には1個の大きい子房がある。開花すると腐った肉のような悪臭を放つ。そのほか小型のラフレシア・プリケイ R.priceiなどもある。西南日本の海岸でシイノキに寄生するヤッコソウ (奴草) はこの科の植物である。

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デジタル大辞泉の解説

ラフレシア(〈ラテン〉Rafflesia)

ヤッコソウ科(ラフレシア科)の植物。ブドウ科植物シッサスに寄生し、葉はなく、花は世界最大で直径約1メートル。花びらは5枚あり、多肉で黄赤色。開花すると悪臭を放つ。雌雄異花。東南アジアのジャングルにまれにみられ、1818年に英国のT=S=ラッフルズが発見。

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百科事典マイペディアの解説

ラフレシア

東南アジアにはえるラフレシア科の寄生植物。花が世界最大ということで知られる。ブドウ科ミツバビンボウカズラ属の根に寄生し,寄生根で養分を吸収。葉緑体はない。花は初め花被に包まれ,キャベツのように丸く,開くと大型のものは径1mに達し,肉質で赤褐色,雌雄の別がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

ラフレシア【Rafflesia arnoldii R.Br.】

世界最大の花を開くラフレシア科の寄生植物(イラスト)。栄養体は糸状細胞列がブドウ科シッサス属植物の茎中を走り,花だけが寄主体外に現れる。褐色で白斑のある5弁の花被が十分に広がると,花の直径は約90cmとなる。花被は下部の鱗状苞とともに椀状に融合し,花の喉部(こうぶ)に絞り状の隔膜と中央に1個の蕊柱盤(ずいちゆうばん)がある。雌雄異株で,雄花は蕊柱盤の縁部に一重の輪になって多数の無柄葯をもつ。雌花は子房半下位で,蕊柱盤の底部に不規則の折りたたまれたような胎座があり,珠皮1枚の微小な側生胚珠多数を一面につける。

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大辞林 第三版の解説

ラフレシア【Rafflesia】

ラフレシア科の無葉緑植物。東南アジアのジャングルに生える。ブドウ科の植物の根に活物寄生し、茎はなく赤色肉質の五弁花を直接つける。花は世界最大といわれ、径1メートルに達するものもあり、開花すると臭気を放つ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラフレシア
らふれしあ
[学]Rafflesia arnoldi R. Br.

ヤッコソウ(ラフレシア)科ヤッコソウ属中の一種。1818年スタンフォード・ラッフルズが発見した。花径が1メートル内外、重さ7キログラムになる世界最大の花として知られる。スマトラ、ジャワなどのジャングルにまれに自生する。ブドウ科シッサス属の植物に寄生し、根が菌糸状に寄主に入り、花だけを地上に出す。雌雄異花。花は五弁で多肉質である。花弁は黄赤色で、楕円(だえん)形の斑紋(はんもん)が散在する。花の中心には半球形椀(わん)状の花筒部があり、その底に鋭い突起物の盤状体がある。つぼみから開花まで1か月以上かかり、開くと2~3日で腐る。花は悪臭を放つ。[植村猶行]

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世界大百科事典内のラフレシアの言及

【スマトラ[島]】より

…このため一般に熱帯密林に覆われる所が多い。直径1mもの世界最大の花をもつラフレシアはスマトラの原産である。動物はジャワに近いにもかかわらずボルネオと同一系統のものが多い。…

※「ラフレシア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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