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ランゲッサー ランゲッサー Langgässer, Elisabeth

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ランゲッサー
ランゲッサー
Langgässer, Elisabeth

[生]1899.2.23. ラインヘッセン,アルツァイ
[没]1950.7.25. ラインツァーベルン
ドイツの女流詩人,小説家。ドロステ=ヒュルスホフの影響を受け,教壇に立つかたわら詩作を始める。 1935年哲学者 W.ホフマンと結婚,ベルリンに移る。翌年,半ユダヤ人であることからナチスによって執筆を禁止され,44年には強制労働につかされた。

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百科事典マイペディアの解説

ランゲッサー

ドイツの女性詩人,小説家。結婚後カトリックに改宗。象徴的な自然抒情詩から出発したが,〈半ユダヤ人〉との理由でナチスに圧迫された。戦後はキリスト教的伝統に根ざした西欧人の実存的な問題を掘りさげ,詩《ケルン哀歌》(1948年)や洗礼の恩寵(おんちょう)を語る長編《消えない印》(1946年)などがある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ランゲッサー
らんげっさー
Elisabeth Langgsser
(1899―1950)

ドイツのカトリック女流詩人、小説家。ラインヘッセン出身。ベルリンで教師、婦人学級の講師を務めた。アンネッテ・ドロステ・ヒュルスホフやウィルヘルム・レーマンの影響を受けた自然叙情詩によって知られるようになり、詩集『仔羊(こひつじ)の回帰線』(1924)や小説『プロゼルピナ』(1932)などを発表したが、ナチス時代には半ユダヤ人を理由に執筆禁止、強制労働に従事させられた。戦後発表された『葉人(ようじん)とバラ』(1947)、『変容詩集』(1951)などの詩集や『消えない印』(1946)、『マルク地方のアルゴー号巡礼』(1950)などの小説では、異教的、古典古代的神話の形象と方法とがキリスト教的歴史観のなかに取り入れられて、両者の融合が図られ、新しいキリスト教文学の可能性が追究されている。代表作『消えない印』は、主人公のユダヤ人キリスト教徒の運命を、暗いリアルな筆致と大胆な性的描写、自然的時間の流れを無視した場面構成によってたどりつつ、救済史としての歴史のなかに位置づけようとした果敢な試みであり、洗礼の秘蹟(ひせき)、罪と恩寵(おんちょう)、神とサタンの対立など、きわめて神学的なテーマを扱っている。[横塚祥隆]
『渡辺健訳『マルス』(『ドイツ短篇24』所収・1971・集英社)』

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