ラージャグリハ

世界大百科事典 第2版の解説

ラージャグリハ【Rājagṛha】

古代インド,マガダ国の首都で,漢訳仏典には王舎城と記される。現在のビハール州の中央部に位置するラージギルRājgirにあたる。ビンビサーラ(頻婆娑羅)王によって造営されたといわれる旧城跡と,その子アジャータシャトル(阿闍世)王による新城の遺跡がある。7世紀の玄奘はたび重なる火災のために新たに新城が建設されたことを伝えている。近くには釈迦が在世中しばしば滞在した竹林精舎をはじめ,ビンビサーラが幽閉されたとされる獄跡がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラージャグリハ
らーじゃぐりは
Rjagha

インド古代、マガダ国の都。漢訳仏典では王舎城と記す。丘陵に囲まれた要害の地に位置する旧城と、丘陵の北側の平原に面した地に位置する新城とがある。ブッダ在世のころ(前6世紀~前5世紀初め)ビンビサーラ(頻婆娑羅(びんばしゃら))、アジャータシャトル(阿闍世(あじゃせ))両王の居城として栄えたが、アジャータシャトルの子のウダーインの時代に都が北方ガンジス河畔のパータリプトラに移されたため、政治的重要性を失った。付近には竹林精舎(ちくりんしょうじゃ)、霊鷲山(りょうじゅせん)などブッダに関係する聖跡や、ジャイナ教の祖ジナに関係する聖跡が多い。今日のビハール州ラージギルに新旧両都城の遺跡が存在する。[山崎元一]

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世界大百科事典内のラージャグリハの言及

【インド美術】より

…カウシャーンビー(現,コーサム)に代表されるように,それらの都市はおおむね河畔に発達し,周囲に濠や城壁を備えていることが多い。ラージャグリハ(王舎城。現,ラージギル)では今も城壁が山稜をめぐっている。…

【温泉】より

…【大木 靖衛】
【伝承と利用】
 温泉には,歴史的に聖水―聖泉信仰と心身にかんする治療信仰が結びつき,そこからさまざまな伝説や伝承が生みだされた。 第1にインドの事例をあげると,ラージャグリハ(王舎城)には釈迦も入浴したと伝える温泉が現存しているが,入浴者はかならず下着をつけて湯につかり,セッケンなどを用いて身体を洗浄してはいけないしきたりになっている。温泉は心を清浄にするところであって肉体を清めるところではないとされているからである。…

【ビンビサーラ】より

…漢語では頻婆娑羅(びんばしやら)。ビハール南部のラージャグリハ(王舎城)に都を建設し,北東のアンガ国などを併合して,コーサラ国と並ぶ強大な王国を築いた。王のもとで,マガダ国は文化の一大中心地となり,仏教やジャイナ教の開祖などが新しい宗教を説いた。…

※「ラージャグリハ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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