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リッター Ritter, Carl

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リッター
Ritter, Carl

[生]1779.8.7. クウェドリンブルク
[没]1859.9.28. ベルリン
ドイツの地理学者。 1820年以降ベルリン大学教授として,ヨーロッパ諸国の多くの地理学者を育成した。歴史過程や自然史と地理学との関連を主張し,フンボルトとともに現代地理学の創始者とされている。その理論的根底は,J.ペスタロッチの教育原理と J.ヘルダーの人類と環境とに関する理論であるが,世界の正確な知識は自然現象の鋭い観察によって得られるとした。主著に『自然と人類史とのかかわりにおける地理学』 Die Erdkunde im Verhältnis zur Natur und zur Geschichte des Menschen (2巻,1817~18,2版 22~59) がある。

リッター
Ritter, Constantin

[生]1859
[没]1936
ドイツの哲学者,古典文献学者。テュービンゲン大学教授。プラトン研究で知られ,プラトンの著作の成年代をその言語使用の面から考察した。主著"Platos Dialoge" (2巻,1903,09) ,"Die Kerngedanken der platonischen Philosophie" (30) ,"Platonismus und Christentum" (34) 。

リッター
Ritter, Gerhard

[生]1886.4.6. カッセル,バートゾーデン
[没]1967.7.1. フライブルク
ドイツの歴史家。 H.オンケンの教えを受け,1924年ハンブルク大学,25年以降フライブルク大学教授。 44~45年ヒトラーへの抵抗運動に参加して拘禁された。第2次世界大戦後フライブルク大学教授に復帰,ドイツ歴史協議会議長をつとめた。穏健自由主義の立場をとり,特に 19世紀以降のドイツ史,ドイツ軍部の研究で著名。主著『シュタイン伝』 Stein (2巻,1931) ,『フリードリヒ大王』 Friedrich der Grosse (36) ,『権力思想史』 Die Dämonie der Macht (48) ,『政治と軍事』 Staatskunst und Kriegshandwerk (3巻,54~65) 。

リッター
Ritter, Johann Wilhelm

[生]1776.12.16. シュレジエン,サミッツ
[没]1810.1.23. ミュンヘン
ドイツの物理学者。イェナ大学で医学を学び,のちそこで教えた。おもに電気,電気化学の研究に従事。金属の電気化学列に相当する概念を提唱 (1798) ,水の電気分解の研究 (1800) ,電気メッキ法の発見,熱電流の先駆的研究 (01) ,乾電池の発明 (02) ,蓄電池の原理 (03) などが知られる。また紫外線化学作用に関する先駆的業績を残した (01) 。

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百科事典マイペディアの解説

リッター

ドイツの歴史家ハンブルク,フライブルク両大学教授。ドイツ近世史研究におけるプロイセンの伝統を積極的に評価,また従来のドイツ史学が外交史,国家史に偏していた点を批判した。

リッター

ドイツの化学者,物理学者。ドイツにおいて初めてガルバーニ電気(ガルバーニ)について研究。水を電気分解して水素と酸素を遊離,硫酸銅溶液の電気分解で銅の沈殿を得た(1800年)。
→関連項目紫外線

リッター

ドイツの地理学者。自然科学から歴史学,地理学に入り,A.v.フンボルトの教えを受け,1825年以降ベルリン大学教授として地理学を講じた。近代地理学の創始者の一人で,地理学を統一された独立の科学として高めることに努力し,方法論としての比較,自然と人間生活の関係における歴史的要素などを重んじ,人文地理学と地誌研究の分野に大きい影響を残した。
→関連項目人文地理学地理学フンボルト

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

リッター Ritter, Hermann

1828-1874 ドイツの理化学者。
明治3年(1870)金沢藩の招きで来日するが,金沢へはいかず,K.ハラタマの後任として大阪理学所にはいる。6年東京の開成学校教師となり,わが国の理化学教育の基礎をきずく。明治7年12月25日横浜で病死。46歳。ハノーバー出身。ゲッティンゲン大卒。

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世界大百科事典 第2版の解説

リッター【Gerhard Ritter】

1888‐1967
ドイツの歴史家。ハンブルク大学(1924)を経て,1925‐56年フライブルク大学歴史学教授。ビスマルク研究から出発し,宗教改革時代史にも向かう。1938年以来《宗教改革史雑誌》の編集者。ルター,フリードリヒ大王,プロイセン改革を進めたシュタインの伝記,また権力問題と取り組んだ《権力国家とユートピア》(1940)がある。44年ナチスへの抵抗運動に関係したため収監された。戦後は西ドイツ史学界の指導的存在。

リッター【Johann Wilhelm Ritter】

1776‐1810
ドイツの化学者,物理学者。ドイツにおけるガルバーニ電気研究の先駆者として,多くの優れた研究を行った。イェーナ大学に入学し,A.vonフンボルトの勧めにより,1797年よりガルバーニ電気の研究を始めた。1800年タンバン(胆礬。硫酸銅を含む鉱物)を電気分解すれば,銅の析出がおこることを見いだした。03年には同一金属のみからなる電堆(充電電堆)を製作して,分極現象を見いだしたが,これは蓄電池の原形と見なされている。

リッター【Karl Ritter】

1779‐1859
ドイツの地理学者。近代地理学の創始者といわれる。ケドリンブルクに生まれ,6歳のときから11年間シュネップェンタールで教育者C.G.ザルツマンの汎愛学舎に学ぶ。ハレ大学に2年学んだ後,スイス,イタリアをはじめヨーロッパ各地を旅行,イベルドンにJ.H.ペスタロッチを訪れたことも数回ある。ゲッティンゲンに移り(1813‐16),ここで学びかつ多くの学者と交流し,著作に専念した。《自然および人間の歴史とのかかわりにおける地理学Erdkunde》2巻(1817,18)を著す。

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大辞林 第三版の解説

リッター【liter】

リッター【Karl Ritter】

1779~1859) ドイツの地理学者。フンボルトとともに近代地理学の創始者とされる。主著「一般比較地理学」で人文地理学の課題と方法を確立した。

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世界大百科事典内のリッターの言及

【紫外線】より

…このためレンズ,窓,フィルター,鏡などで,広い波長範囲で良好な特性をもつ光学器材を得ることは困難である。紫外線の発見は,1801年にドイツのリッターJohann Wilhelm Ritter(1776‐1810)が,太陽光のスペクトルの可視部分より短波長側に,塩化銀を黒化させる作用をもつ部分があることを見いだしたのが最初とされている。
[波長区分]
 実験技術上,紫外線に対しては便宜的な波長区分がよく用いられる。…

【紫外線】より

…このためレンズ,窓,フィルター,鏡などで,広い波長範囲で良好な特性をもつ光学器材を得ることは困難である。紫外線の発見は,1801年にドイツのリッターJohann Wilhelm Ritter(1776‐1810)が,太陽光のスペクトルの可視部分より短波長側に,塩化銀を黒化させる作用をもつ部分があることを見いだしたのが最初とされている。
[波長区分]
 実験技術上,紫外線に対しては便宜的な波長区分がよく用いられる。…

【郷土論】より

…哲学者のJ.G.vonヘルダーは田園の風物や民俗の意義を強調し,〈風土〉の思想を提唱したし,H.ペスタロッチは郷土における生活体験に即した教育哲学の必要性を唱えた。ヘルダーとペスタロッチの影響のもとでK.リッターは,土着の住民たちの郷土への鋭い理解こそ地理学の出発点であると主張し,地域を探究する近代地理学を創始した。住民たちの郷土観照のあり方が地名に反映していると見て,地名研究に関心を向けたのもリッターである。…

【地理学】より

…このほか,ビュアシュP.Buache(1700‐73)やガッテラーJ.C.Gatterer(1727‐99)による自然地理的地域区分の提唱,ビュシングA.F.Büsching(1724‐93)の世界地誌,J.G.vonヘルダーの歴史哲学的著書などは,それぞれ近代地理学の成立に影響を与えた。 19世紀の前半は,A.vonフンボルトとK.リッターによって代表される近代地理学の草創期である。フンボルトは,熱帯アメリカにおいて科学的な野外調査の模範を示し,自然現象の専門的観測調査の成果を総合して,生きた自然世界の全体像を把握しようと努め,ライフワーク《コスモス》を著した。…

※「リッター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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