レオンカバロ

精選版 日本国語大辞典 「レオンカバロ」の意味・読み・例文・類語

レオンカバロ

  1. ( Ruggiero Leoncavallo ルッジェーロ━ )[ 異表記 ] レオンカバルロ イタリアオペラ作曲家。一八九二年、オペラ「パリアッチ道化師)」を作曲、上演して成功。劇的な管弦楽効果にすぐれ、オペラ台本も書いた。(一八五八‐一九一九

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百科事典マイペディア 「レオンカバロ」の意味・わかりやすい解説

レオンカバロ

イタリアの作曲家。レオンカバッロとも。ナポリ音楽院出身。若くして書き上げたオペラが上演の機会を得られず,長らくヨーロッパ各地を巡って音楽教師やカフェのピアニストとして生計を立てた。マスカーニのオペラ《カバレリア・ルスティカーナ》(1890年初演)の成功に刺激され,自ら台本も書いた《パリアッチ(道化師)》(1892年,トスカニーニの指揮で初演)が大成功をおさめ,一躍名声を獲得。庶民生活の実話に材をとり,劇中劇の趣向をこらした台本の妙と管弦楽の巧みな扱いが劇的効果を生むこの作品は,マスカーニの作品とともにベリズモ・オペラ(ベリズモ)の最高の成果となった。その後,プッチーニの作品と同じ原作による《ラ・ボエーム》(1897年)などの秀作を生み,晩年はオペレッタにも手を染めた。→ジョルダーノ
→関連項目ラ・ボエーム

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改訂新版 世界大百科事典 「レオンカバロ」の意味・わかりやすい解説

レオンカバロ
Ruggero Leoncavallo
生没年:1858-1919

イタリアの作曲家。ナポリ音楽院とボローニャ大学に学び,楽士としてヨーロッパ各地を放浪した。ワーグナーを崇拝し,自作の台本で大作を試みたが完成に至らなかった。1892年P.マスカーニの《カバレリア・ルスティカーナ》に刺激されて,少年時代身近にあった事件を素材とした歌劇パリアッチ(道化師)》を作曲,迫力ある劇的効果と色彩豊かなオーケストレーションの妙を得て,イタリア・ベリズモ歌劇の代表作として成功した。97年プッチーニと同じ素材による《ラ・ボエーム》を作曲,成功したが,その名声はプッチーニに譲った。歌劇,喜歌劇のほか,わずかながら歌曲やピアノ曲も残している。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「レオンカバロ」の意味・わかりやすい解説

レオンカバロ
Leoncavallo, Ruggero

[生]1857/1858.3.8. ナポリ
[没]1919.8.9. モンテカティニテルメ
イタリアの作曲家。ナポリの音楽院で学び,声楽やピアノ教師,レストランでの演奏などをしながらオペラを作曲したが,成功しなかった。1892年にピエトロ・マスカーニのベリズモ・オペラ形式に影響されて,2幕オペラ『パリアッチ』を作詞作曲し,初めて名声を得た。その後もジャコモ・プッチーニと同じ原作による『ラ・ボエーム』(1897),『ザザ』(1900)などの作品を残した。

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世界大百科事典(旧版)内のレオンカバロの言及

【パリアッチ】より

レオンカバロが,1892年自作のイタリア語台本に作曲した2幕の歌劇。同年ミラノでトスカニーニの指揮で初演された。…

※「レオンカバロ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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