旺文社日本史事典 三訂版 「ロンドン海軍軍縮会議」の解説
ロンドン海軍軍縮会議
ロンドンかいぐんぐんしゅくかいぎ
参加国はイギリス・アメリカ・日本・フランス・イタリアの5カ国。日本全権は若槻礼次郎。条約の内容は,(1)主力艦の代艦建造は5年間延期,(2)英米日保有トン数15:15:9と改正,(3)8インチ砲巡洋艦米日の比率10:6.02,補助艦総トン数10:6.97,(4)潜水艦は日米ともに5万2700トン。これに対し軍部・右翼および野党立憲政友会は,条約調印は統帥権干犯であると浜口雄幸内閣を非難した。浜口内閣は反対を押し切って調印し,そのため浜口首相狙撃事件がおこった。'35年に第2回会議が開かれたが各国の対立が激しく,日本は脱退した。'36年12月にはワシントン・ロンドン両条約とも満期となり軍縮時代は終わった。
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