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ロンドー rondeau

翻訳|rondeau

世界大百科事典 第2版の解説

ロンドー【rondeau[フランス]】

(1)バラードやビルレーvirelaiと並んで中世フランスの詩と音楽における重要な形式。13~15世紀に発展したが,その前段階を指してロンデルスrondellus(ラテン語)ということもある。輪舞のことをロンドronde(フランス語)というように,もともと輪になって踊りながら歌われたものと考えられ,リフレイン(折返し句)の回帰を特徴とする。最初期の6行詩型では独唱者が歌い出す楽句に合唱部(リフレイン)が応答する形をとっていたが,13世紀末から14世紀にはリフレインで始まる8行詩が典型となる。

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大辞林 第三版の解説

ロンドー【rondeau】

フランスの定型詩の形式の一。循環句法。
中世フランスの歌曲の形式で、独唱と合唱によるリフレーンが交互に繰り返されるもの。しばしば踊りを伴った。輪舞曲。また、それに由来する器楽曲の形式。ロンド形式のもととなった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロンドー
ろんどー
rondeau

元来輪になって踊った舞踏に添えて歌われたロンデ・ド・カロールrondet de caroleに発し、13~15世紀に流行し、19世紀まで続いた詩形式である。語源はrotundus(ラテン語)にさかのぼり、rond(丸い)>rondel>rondeauと変わった。ロンデ・ド・カロールの形式

(大文字は繰返句(ルフラン)、小文字は同一脚韻を示す)にさらに繰返句ABを詩の冒頭に置けばロンドーの古典的な形式トリオレtrioletが得られた。

歌唱ではa=独唱、A=合唱、ab=独唱、AB=合唱となっていた。最古の例は13世紀初頭のジャン・ルナールJean Renartの物語『ばら物語 別名ギヨーム・ド・ドル』Roman de la Rose ou Guillaume de Dole(1228?)に挿入された詩にみられる。その後、詩人、音楽家のマショーGuillaume de Machaut(1300ころ―77)、デシャンらによって完成され、ロンドー・ドゥーブレrondeau doubl、ロンドー・ルドゥーブレrondeau redoublなどの変種を生む。主題は初期の民謡風から宮廷風恋愛、宗教的主題に及び、狭い世界ながら機知とコケットリーを得意とした。楽曲のロンド形式とは無関係である。[神澤榮三]

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世界大百科事典内のロンドーの言及

【中世音楽】より

… 14世紀には,フランスとイタリアを中心に,2~3声の世俗歌が数多く生み出された。フランスでは,トルベールによって確立されたバラード,ビルレー,ロンドーrondeauの,詩と音楽の形式が継承発展させられた。代表的な詩人兼作曲家としてマショーが挙げられる。…

※「ロンドー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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