ワイズマン(読み)わいずまん(その他表記)Chaim Weizmann

デジタル大辞泉 「ワイズマン」の意味・読み・例文・類語

ワイズマン(Wiseman)

米国アラスカ州北部の村。ブルックス山脈南麓、フェアバンクスプルドー‐ベイを結ぶ幹線道路沿いに位置し、コユークク川に面する。1920年代に、付近コールドフットに続いて金鉱採掘により栄えた。北極圏の扉国立公園への観光拠点。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ワイズマン」の意味・読み・例文・類語

ワイズマン

  1. ( Chaim Weizmann ハイイム━ ) イスラエル政治家、化学者。ポーランド生まれ。第一次世界大戦中からシオニズム運動に参加して、一九一七年バルフォア宣言起草、一九四八年イスラエル共和国の成立とともに初代大統領となる。アセトンの大量生産法の考案者としても知られる。(一八七四‐一九五二

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ワイズマン」の意味・わかりやすい解説

ワイズマン
わいずまん
Chaim Weizmann
(1874―1952)

イスラエル初代大統領、シオニズム運動の指導的活動家。化学者。白ロシアのモトルで生まれる。ベルリン大学、フライブルク大学で化学を学び、ジュネーブ大学で講師をしたのち、1904年イギリスに移住し、マンチェスター大学生化学講義を担当した。この間、シオニズム運動に積極的に参加し、実践的なシオニズムを提唱した。第一次世界大戦下の1917年、イギリス政界における影響力によって、パレスチナにユダヤ人の民族的郷土を建設することを約束した、いわゆるバルフォア宣言を発表させることに成功した。また同じころ爆薬に必要なアセトンの大量生産法を発見し注目された。1920~1931年、1935~1946年にかけて世界シオニズム連盟総裁。イギリスとの協調路線を唱える穏健な立場は、しだいに急進的なグループとの溝を深めさせた。しかし、シオニズム運動の指導者としての名声は失われず、1948年5月イスラエル共和国発足と同時に臨時大統領となり、その翌1949年2月正式に初代大統領に就任した。著書に『試行錯誤――ワイズマン自伝』Trial and Error ; The Autobiography of Chaim Weizmanがある。

[伊能武次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワイズマン」の意味・わかりやすい解説

ワイズマン
Weizmann, Chaim (Azriel)

[生]1874.11.27. モトル
[没]1952.11.9. レホボト
イスラエルの化学者,シオニズム運動の指導者。ベルリンとフリブールの大学に学び,ジュネーブ,マンチェスター各大学で生化学を教えた。 1910年イギリス国籍を取得。爆薬用アセトンの大量製造法を発見し,第1次世界大戦中イギリス軍に貢献。シオニズムへのイギリスの支持を引出すうえで役立った。イギリスの政界,特に D.ロイド・ジョージと結びつきバルフォア宣言発表に尽力,20~31,35~46年世界シオニスト機構会長をつとめた。 48年イスラエル共和国建国とともに臨時評議会議長 (1949.2.大統領) に就任,イギリス国籍を放棄した。 51年再選。晩年は健康上の理由から政治活動を断念。パレスチナにユダヤ人文化の中心地をつくることにも貢献し,25年のヘブライ大学設立,34年のワイズマン研究所の開設に尽力した。自伝『試行錯誤』 Trial and Error (49) がある。

ワイズマン
Wiseman, Nicolas

[生]1802.8.2. セビリア
[没]1865.2.15. ロンドン
イギリスのカトリックの枢機卿。カトリック復興運動の指導者として活躍。イギリスにカトリック司教制度を再建しようとする教皇ピウス9世によって,ウェストミンスターの初代大司教に選ばれ,カトリック司教制度へのイギリス国民の不満をやわらげた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本の企業がわかる事典2014-2015 「ワイズマン」の解説

ワイズマン

正式社名「株式会社ワイズマン」。英文社名「WISEMAN CO., LTD.」。情報・通信業。昭和58年(1983)設立。本社は盛岡市盛岡駅西通。ソフトウェア開発会社。保険・医療・福祉施設向け業務用ソフトの開発・販売を行う。子会社で地方自治体向け福祉関連コンサルティングを展開。JASDAQ旧上場。平成26年(2014)MBOにより上場廃止。

出典 講談社日本の企業がわかる事典2014-2015について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android